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- Sho side -
タクシーが見えて、俺の肩ですやすや眠る天使ちゃんをそっと起こし住所を聞いた。
けどもごもご口を動かすだけで何を言っているのかさっぱり分からなかった。
紫耀「免許証、ある？」
俺がそう聞くとAちゃんは小さくコクンと頷いた。
それを合図に俺は失礼しますと囁きAちゃんの鞄から財布を取り出し、免許証を引き抜いた。
紫耀「へ〜ここに住んでるんだぁ」
免許証に記載されていた住所に見覚えがあった。
セキュリティが万全で、引っ越す時俺もここを候補に入れていたからだ。
タクシーが目の前で止まったのでAちゃんの肩を支えて後部座席に乗り込んだ。
運転手「お待たせしました。どちらまで行かれますか？」
紫耀「あ、えっと…港区麻布十番……」
免許証に書かれた住所を読み上げようとするとAちゃんが俺の右手に触れてきて俺にしか聞こえないような声で"紫耀"と呟いた。
紫耀「あの、すいませんやっぱ新宿までお願いします」
運転手「駅前でいいですか？」
紫耀「はい！お願いします」
そう言うとタクシーは進み始めた。
車が揺れてAちゃんは又俺の肩に身を委ねてきた。
俺の右手に置かれた彼女の手を優しく握ると、同じように握り返してくれた。
タクシーが新宿駅に着き、俺は代金を支払って運転手のおじさんにお礼を言ってからAちゃんを抱えて車を降りた。
近くにあったホテルの前で足を止めた。
『紫耀？私眠いよ、早くベッド入りたい』
紫耀「…………いい？」
ふらつくAちゃんの返事を聞かずに俺は彼女の手を引いて目の前にあるホテルへと入った。
エントランスの画面で1番いい部屋をタップし、エレベーターに乗って最上階へと上がった。
エレベーターを降りると1つの部屋のランプが点滅していたのでその部屋に入った。
Aちゃんをベッドに寝かせ俺はベッドの端に腰を下ろした。
紫耀「はぁ………俺何やってんだよ」
お酒の勢いで俺のファンであるAちゃんをホテルに連れて来てしまった。
アイドルとしてあるまじき行為だと言うことは分かっていたがタクシーの中で彼女が俺の手に触れた瞬間、奥底に閉まっていた感情が一気に込み上げてきた。
部屋に来たもののAちゃんは寝ているし、どうすればいいのか分からなくなった俺は自分の髪の毛を無造作に掻き乱した。
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まあか(プロフ) - ゆーたんさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さい☆彡.。 (2020年5月28日 17時) (
レス) id: 2b05592676 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 今後の展開がとても気になります。更新楽しみにしております。 (2020年5月28日 15時) (レス) id: b0fb8b9a55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAPI | 作成日時：2020年5月20日 4時
