精霊の住む森 [黒霧・死柄木弔] (ページ10)

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＊_９_＊死柄木side ページ10

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裸足でペタペタと歩き回るA。

部屋をキョロキョロと見渡している姿も、ものすごく可愛い

棚に置いてある瓶の山のことも聞かれた。

不思議な事だらけなんだなぁ…

貴女「私も飲みたいです…！」

黒霧「アルコールが入っているので、大人にならないと飲んではいけないんです」

貴女「！じゃあ私、大人になったらお酒飲みます！死柄木さんも飲みましょうね…！」

あぁ、その顔だよ。

その顔が俺を満足させてくれるんだ

貴女「弔さん、ヒーローって…」

死柄木「あぁ…平和の象徴とかフザけた奴があれだよ」

壁に貼ってある、脳無が引っ掻いたオールマイトのポスターを指差す。

貴女「わぁ、お顔がちょうど見えませんね…」

死柄木「顔を見るだけで腹が立つ…俺達はそのヒーローとかフザけた奴らをぶっ潰したいんだよ」

貴女「弔さんを否定することは言いませんが、もし…」

死柄木「？」

貴女「もし、大きな怪我とかしてしまったり、落ち着かない時があったら…必ず私を呼んでください。私の元に来てください。いつでも貴方がたを癒します」

死柄木「貴方“がた”？」

貴女「黒霧さんもです」

死柄木「……」

思わず黒霧を睨むと、目を逸らされた。

貴女「ほんのちょっとしたことでも、ですよ？イラついてしまった時とか…悲しい時とか」

死柄木「あぁ。必ずAに言うよ……でも、無理はしないで」

貴女「わかってますよ…！」

パッと効果音がつきそうな笑顔を浮かべたA。

もう、その笑顔で十分癒されてるんだよ