精霊の住む森 [黒霧・死柄木弔] (ページ14)

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＊_１３_＊死柄木side ページ14

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今日もまたAのところへ来た

死柄木「…？？」

甘い香りが鼻を刺激し、香りの元をたどっていくと…

貴女「あ…こんにちは！」

たくさんのフルーツらしき物を手に抱えているAがいた

……可愛い

貴女「あのですね！今ジュース作りしてたところなんです…！」

死柄木「ジュース？…だから甘い香りしてたのか」

はい！と元気よく答えるA

…もう……どうしよう。

可愛すぎて手に負えない←

貴女「黒霧さんの作るスイーツと組み合わせると更に良いと思って…どうぞお持ち帰りください！」

黒霧「おや、それは嬉しいです…ありがとうございます」

心なしか、黒霧も嬉しそうだ。

Aは俺にだけ優しくしていれば良いのに

貴女「籠も持ってきまーす！」

死柄木「おい。お前Aを狙うなよ」

黒霧「…そんな焦ったような声色で…どうかしましたか？」

死柄木「チッ…」

黒霧「それにしても、Aさんはいい子ですね。我々と居ても良いのか少し…「お前、何言ってんの？Aが俺達と居てくれているのは俺達が好きだからだ。別にこっちは一緒にいろだなんて頼んでないぞ」…」

フン、と鼻を鳴らしながら前に向き直ると、籠を両手に持ったAが居た。

＿＿まずい。

死柄木「ちが…A、ごめんな。言い方が良くなかっt「……やっぱり、貴方達もなんですね」？」

貴女「…私の力を利用するために近づいてきたんですね」

黒霧「力？そんな…違いますよ、Aさん。死柄木弔の伝え方が間違っていただけで…「“別にこっちは一緒にいろだなんて頼んでない”なんてそんな言い方…仕方なく一緒にいるかのような…」

Aは怯えた目をしていた

貴女「でも…もう…あぁ、ごめんなさい…」

両手で顔を覆って座り込んでしまった。

死柄木「ッ！！A…！」

Aに駆け寄ろうとしたその時

黒霧「死柄木弔！！」

左腕に鋭い痛みがすると共に、見慣れたバーに寝転がっていた

死柄木「は？今…何が…ッ、Aは？！」

黒霧「それは…「なぁ、どういう事なんだよ…Aが俺の腕を引っ掻いたのか？…それより、早く森へ戻せ。このままじゃAに誤解されたままだ」