(☆) ０８ .。 ページ8
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望 ｢ 海とかええんちゃう ？ ｣
大毅 ｢ ええな ！ ｣
智洋 ｢ 海とか何年ぶりやろ 、俺 ｣
流星 ｢ ほんま 。 ちっちゃい時に行ったぶりぐらいやわ ｣
.
黙々と課題を進めていた神ちゃんやウﾄｳﾄ眠りかけていた流星も２人の会話に参加して
どうやら 、彼らの気分はすっかり『 海 』になった模様 。
その隅っこで私は 望に問われた問題を黙々と解いている 。
と 、目の前のしげが私の顔を覗き込む風に机に伏せて 、上目遣いでこちらを見つめる 。
…… 近い 、近いですよ 重岡さん 。
.
大毅 ｢ なあなあ 海行こうやあ 、A ー ｣
A ｢ やだよ 、暑いし 。
ってか望は女の子の水着姿が見たいだけとか馬鹿言わないだろうね ？ ｣
望 ｢ バﾚた ？ ｣
A ｢ ばれっばれです ｣
望 ｢ てへ っ ｣
智洋 ｢ きも …… ｣
望 ｢ ガﾁなやつやめよ 、傷つく ｣
.
彼らの意見に反対しながらも 、
｢ 水着どうしようか ｣ とか考えちゃっている私 。
…… この流れだと 確実に決定になるだろうな 。
.
A ｢ …… 一応聞いておくけどさ
何処行くつもり ？ ｣
望 ｢ おおう 、Aちゃんすっかり乗り気 ？ ｣
A ｢ うざい 、しね ｣
智洋 ｢ 特にまだ決めてへんけど …… どうしよっか ？ ｣
大毅 ｢ のーぷらんです ！ ｣
.
隣の望が ｢ うう 、死ねって言われたあ ー ｣ といじけて 流星に慰められているのは全力でスﾙ-だ 。
…… ってか 、２人の関係性はほんとなんなんだとツｯｺみたくなったけど 、
それもスﾙ-するとしよう 。
.
A ｢ アﾝﾀらほんまにノ-ﾌﾟﾗﾝすぎな 。
まず 何で行こうとしてた ？
遠出すんなら電車じゃ金かかるでしょうが 。
ちゃんと考えてから提案 、いい ？ ｣
大毅 ｢ おお 、流石A ！ ｣
流星 ｢ ですってよ 、望さん ｣
望 ｢ じゃあ 、計画立てよ ！
…… これって青春っぽくね ？ ｣
智洋 ｢ 立ち直り早いな ｣
.
…… ああ 、やらかしてしまった 。
これじゃあ 行く方向に進んでしまうではないか 。
そう気づき 気分が下がっていると手元の課題をしげに奪われ 、彼は
｢ ほら 、計画たてんで ？ ｣ と悪戯に微笑んだ 。
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作者名：だいきち 。 | 作成日時：2016年7月1日 7時
