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あの日から少し経ち 、彼らはあまり私の家に来なくなった 。
今日は珍しく望だけが家に来ている 。
望はいつもみんなが課題をやっている時やっていなかったから 、全く進んでいない 。
私はというと 、スマホをいじったり 、本を読んだりしたりして 、たまに望にわからない問題を教えている 。
ベッドで寝っ転がって漫画を読んでいる時 。
ペンを動かす音が止まったと同時に望が「 終わったー ! 」と叫び 、大きく伸びをした 。
お疲れなんて言うのはキャラじゃないから 、もう一度漫画に視線を戻す 。
すると案の定 、望はウザ絡みを始める 。
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望「 なな 、俺数学の課題終わった ♡ 」
「 おー 、そりゃあ良かったや 」(棒読み)
望「 Aちゃん冷たぁー ! 」
「 ごめんねー 冷たくって 」
望「 許さぬ 」
「 …… は ? 」
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ベッドに座った望の方へ視線を向けると 、良いことを思いついたと言わんばかりの笑みを浮かべていた
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望「 Aが 、頭よしよししてくれたら許してあげる
…… かもね ? 」
「 かもねって … 」
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悩んだ末 、仕方が無いから起き上がって 、ニマニマした望の頭に手を伸ばすと 、その腕を掴まれた 。
腕を掴む望の顔は 、さっきとは打って変わって 、すごく真剣 。
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望「 …… 掴まえた 〜
Aは従順すぎ 。やからあいつらにも手ぇ出されんねんで ? 」
望「 ちゃんと抵抗せえへんと 、いずれこんな風に … 」
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目の前の望は目を瞑り首を少し傾けて 、どんどん迫ってくる 。
どうしていいかわからなくて 、唇を噛んで目線をずらしていると 、後少しのところで望が目を開けたのが視界の端に見えた 。
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望「 …… やから 、抵抗せえって言ってるやろ 、アホ 。」
望「 それとも何 ? 俺とキスしたい ? 」
望「 … ちゃうやろ ?
俺はAとキスしたいけど … キスって好きな人としたいもんやん ? 」
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ただただ首を振ることしか出来ない私に 、望どんどん続けて話をする 。
キスしたい 、だとかとんでもない発言を交えながら 。
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望「 …… はよ俺のこと 、好きになれや 」
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幼馴染みと恋愛なんて有り得ないって 、夏やすみの最初らへんまでは思っていた 。
けど実際は 、そうでもないのかもしれない 。
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作者名:だいきち 。 | 作成日時:2016年7月1日 7時