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１２ ―YG side ページ12
目を覚ますと違和感
部屋は同じだ
でも外へ出ると少し違う
隣に建っているのは
店じゃなくてアパート
俺はスマホを開いて電話をする
知り合いに掛けても掛けても
誰ひとり繋がらない
誰も俺を知らない
それが１年位続いた
１日だけだったり
数日続いたり
この１年そんな日がある度に
俺は決まって
いつものカフェに行く
そこだけは変わってない
奥の少しだけ日が当たるその席が
俺の特等席
どれだけの時間をここで過ごしたか
はじめの頃は
この状況を理解しようとしたけど
最近はそれにも疲れた
この状況にも独りにも
だから時間が過ぎるのを待って
早く寝て
目を覚ませば元通り
隣には店がある
知り合いにも繋がる
だからこの時を楽しむとした
酒を飲みに行ったりもした
不思議なこの状況に適応して
この事態から目を背けた
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作者名：M Y choa 88 | 作成日時：2017年3月15日 18時
