平野 VS 永瀬 ページ8
永瀬side
ずるいと言ったけど、まあ、なかなかええ勝負やったんやない？
ぼんやりと海人とジンを眺めていたら、一瞬海人と目が合う。その瞳は、俺と紫耀を交互に見ていた。
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永「は？」
平「え？」
キラッキラな笑顔。……お前、なんでそんなに俺と紫耀の組み合わせ好きなん？
岸「お、いいじゃん！」
神「せっかくだしね？」
岩「海人が見たがってるんだから、してやりなよ」
俺らがなにか言う間もなく、みんながどんどん煽ってくる。海人を甘やかしてるだけの奴もおるけど。
�癲屬曚蕁∨�場一致だよ！」
平「えー、どうする？ する？」
永「しゃーないなぁ。負けへんで？」
照れくさそうに笑う紫耀に、同じような表情を返しながら頷いた。もうこの際やってやるわ！
言うて３回目やし。そろそろ慣れたはず。
平「じゃあ俺から言っていい？」
永「ええで」
平「行くよ。……廉、好きだよ」
まっすぐな紫耀の瞳。……あ、おぉう、なんか、やばい。
永「……愛してる、やないん？」
平「あ、そうじゃん！ 間違えた」
むしろ「好き」の方がリアルっていうか、その……「愛してる」より恥ずかしい。
動揺のせいか、頭を掻いたり唇を触ったり。無駄に手が動きだす。
いや俺、全然慣れてへんやん！
平「廉照れてるの？」
永「照れてへんわ！ 次俺よな、紫耀、その、」
照れを隠すために言い返そうと思ったのに、言葉に詰まって固まった。
紫耀はそんな俺を静かに待ってくれる。
永「……愛してます」
じっと見つめながらそう言うと、目の前の顔がにやつきだす。……まあ、かく言う俺も、たぶん同じで。
永「ふっ、がははは！」
平「ははっ、やっべ無理！」
互いの顔に耐え切れなくなった俺と紫耀が、ほぼ同時に噴き出した。
岸「え、今のどっちが勝った？」
岩「引き分けじゃない？」
ざわつく楽屋の中で紫耀と2人、目線を合わせながら小さく笑い合う。
こうやって紫耀と仲良くいられることが俺は嬉しいし、たまにはこんな照れくさいことするのも悪くない。
…
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作者名：ひまっくす | 作成日時：2019年10月13日 20時
