愛してるゲームーKPー (ページ5)

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岸 VS 平野ページ5

岸side

結局、神宮寺といわげんの戦いはドローになった。あの2人、勝負よりいちゃつくことしか考えてないからね！

そろそろ俺がまともな戦いをやってやります！

岸「次俺行きます！」

髙「いいね～、岸くんノリノリ～」

そう言う海人もめちゃめちゃいい笑顔でノリノリ。

まあでも海人は……とりあえずいいや。えっと、誰とするかなー。

相手探しのために周りを見渡していると、紫耀と目が合った。

岸「よし、じゃあ紫耀カモン」

手招きして紫耀を呼べば、「えー、また俺？」と言いながらも笑ってこっちにやって来る。

最初は嫌がっていたけど、もうすっかり楽しんでるね！

岸「紫耀、愛してる！」

向かい合ってそう言うと、紫耀は一瞬顔を逸らして、またすぐこっちを見た。

岸「今笑った？」

平「え、なにが？笑ってない」

絶対笑ってたっしょ！俺の隣で神宮寺爆笑してるし。

まあでも俺には見えてないからセーフか。……あれ、そういうルールだったっけ？

平「……しく、あい……る」

岸「え？」

ルールについて考えてたら聞き逃した。

平「岸くんちゃんと聞いててよー！」

岸「マジさっせ！アンコール！」

平「なんて？アルコール？」

永「いや、紫耀もちゃんと聞いてないやん……」

神「アンコールですからね？」

廉が鼻で笑い、神宮寺は冷静にツッコむ。

さっきから全然進まないなこれ。なんでだ？

平「あ、アンコールね！じゃあはいはい、岸くん愛してる」

岸「いやいやいや、やる気出して！」

平「出したよ」

岸「それ、俺に伝わってないから！」

平「ははははっ」

岸「……あ、紫耀笑った！」

俺が指摘すると、紫耀が目を見開きながら「あ」と呟いた。

岸「勝負ありだね！」

平「えー、マジかよー！」

岩「……なんか、思ってた勝敗のつき方じゃない」

騒ぐ俺と紫耀のそばで、4人がなんとも言えない笑顔を見せていた。

なんかおかしかったっけ？と思って紫耀とアイコンタクトすれば、同様によくわかってないって顔。

紫耀もわかってないなら、まあいっか！

…