愛してるゲームーKPー (ページ16)

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岸 VS 髙橋ページ16

岸side

紫耀といわげんも席に着き、立っているのは俺と海人だけ。

……ってことは、つまり？

髙「岸くんやろ～！」

岸「え、シメ俺ら？」

髙「あはっ、そうだね～」

永「ほら、仲悪い2人早よやれよ～」

廉がにやにや煽ってくると、海人が目を丸くしながら「そうじゃん」と呟いた。

仲悪い設定忘れてんじゃん！

髙「おらおら、やってやんぞぉ。岸くん愛してるっ♡」

岸「俺も愛してるよ」

髙「その寝癖も愛してるよ」

岸「えっ、どこ！？」

いつからついてた！？

慌てて髪の毛に触れると、海人がドヤ顔で俺を見てきた。

髙「うっそー、ついてないよ」

岸「おい！！」

神「2人とも脱線してるよ」

あ、そうだ。海人が変なこと言うから！

ゲームを続けようとしたとき、海人の頭のなにかが目に留まった。

あれは……ゴミ？

岸「海人の頭についてるゴミも愛してるよ」

髙「それ俺じゃなくてゴミ愛してるじゃん……え、てかマジでついてる！？」

平「ついてるよ」

髙「早く言ってよ！」

今度は海人が頭を触った。それはもう、わしゃわしゃと。

その直後、海人の頭からなにかがふわりと浮かぶ。それはそのままぷ～んとどっかに飛んで行った。

岸「うわっ、コバエじゃん」

髙「ねえもうマジでやだ！やだ！」

岸「海人ちゃんと髪洗ってる？」

髙「洗ってるよ！！」

海人とぎゃんぎゃん騒いでいると、椅子に座っている軍団から呆れ笑いのようなものが聞こえてきた。

岩「結局脱線しちゃったね」

永「ガチでうるさいねんけどあいつら」

いやガチで、いつもうるさくしてる自覚はあるんだよ。

でも結構それが楽しいからやめられないんだよね。

まあ、一応不仲なんだけど！

…