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｢ねー、寝ていい？｣
｢やめて、お願いだから。寝たら体重重くなるの知ってる？｣
｢は？なに？僕が重いって？｣
くだらない雑談をしながらエースは魔法石を見つけるため土みたいな岩みたいな壁を掘る。
結構グリムもデュースもエースも汚れていて汚い。
普通に寄らないで欲しい、ていうか背中だけは絶対汚すなよ。
……いやー、楽。
時折エースが掘り出す綺麗な石をポケットに入れるぐらい。
｢やっぱもう魔法石ないのかなー｣
エースがまた見つけだした綺麗な石を僕に手渡しながら言った。
ないでしょ、夢を見ないほうがいい。
魔法石とかどうでもいい。
コイツラの退学宣言が決まるだけ。
｢はー…｣
エースのうなじ部分に頭を持って行き眠る体制をつくる。
その時だった。
｢…さぬ、…………さぬ｣
ボソボソと喋っている誰かの声が聞こえた。
｢…え、きも、心霊現象？｣
｢A…虫は苦手なのに幽霊とかそういう系は平気なのな｣
｢当たり前でしょ、あんなのただのぼっちが寂しいなよなよ野郎じゃん｣
声とかどうでもよくなって雑談していた時
｢うわっ？！｣
｢なんなんだゾあれ？！｣
大きめの洞窟から瓶みたいな物の中に黒い液体が入っている顔面崩壊の怪物が出てきた。
｢…なにあれ………きもっ｣
｢イシ………オデノモノ………｣
｢おい、アイツ石がどうとか言ってない？｣
｢やっぱりここに魔法石はあるんだ！！行くぞ！！｣
見た目より熱血野郎じゃん、スペードくん。
………めんどくさそう。
エースが引き止めようと声を出すが、頑なに引かないスペードくん。
｢あのバケモノが魔法石を守ってるにちがいない
奴を倒すんだ！
俺は絶対に退学させられるわけには行かない｣
｢はぁ？もう諦めて帰ろーよ。｣
そうエースが言ったとき
｢……ざけんな……
魔法石が目の前にあるのに黙って帰れるかよ！！！！！｣
デュースが叫んだ。
……うるさ。
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作者名：おきじゅ | 作成日時：2023年4月27日 17時
