切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ29)

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トイレとメイク直しを済ませ

御手洗を後にする。

『あっ、』

“やばっ”と言う顔をしてこちらを見るけど

私だと気付いて安堵の表情を浮かべる廉くん。

廉｢なんだ、Aちゃんか。｣

『“やばっ”て顔に出てたよ。』

廉｢まじかっ(笑)

初日以来やな、元気しとった？｣

『うん、元気だよ。』

廉｢優太は最近元気ないけど、

Aちゃんとなんかあった？｣

岸くん、元気ないんだ…。

あの日のこと、廉くんに言っていいのかな？

私は悩んだ末…

藁にもすがる思いで廉くんに打ち明けた。

『あー、うん。

岸くんに告白された。』

廉｢まじ！？

うわー、優太のくせにやるやん(笑)

そいで？｣

『まだ返事を返せてない。』

廉｢なるほどな、｣

『うん。』

廉｢なぁ、このあと時間作れる？｣

『作れるよ！』

廉｢なら、ご飯食べたら連絡するわ。｣

『連絡先知らない(笑)』

廉｢あ、ほんまや(笑)

交換しとこうや！｣

『だね(笑)』

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