切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ19)

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『そうだよ、岸くんは私の全て。』

廉｢？？？｣

『あ、いま重いって思ったでしょ？』

廉｢いや、そうは思っとらんけど…

どういう意味やろって。｣

『私、2年前までずっと福岡に住んでたの。

少しでも多く岸くんに会いたかったから

自分の青春を犠牲にして必死にバイトしたし

岸くんが原因で彼氏と別れたりもした。

そして、岸くんに会うために

2年前の春、こっちに上京してきた。

ね、岸くんは私の全てだったでしょ？』

廉｢たしかにな、｣

『全てを犠牲にするくらい、

岸くんは私にとって大切な存在だし

それだけ岸くんが好き。

これじゃ答えにならない？』

廉｢いや、めちゃくちゃなってるわ(笑)

そんなに想われてるんやな、優太は。｣

『ただのキモヲタだよ(笑)』

廉｢いや、ちょっと感動したわ。

これからも優太のこと大切にしたってな？｣

『当たり前じゃん。

岸くんのためなら身投げだってできるよ(笑)』

廉｢ふはっ、心強いわ(笑)

ほら、優太が痺れ切らして待っとるで。

はよ行ってやり？｣

『うん！

廉くん、今日は色々とありがとね？』

廉｢おん！

じゃあ、またな！｣

『うん、またね！』

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