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出待ちされてました。 ページ10

仕事が終わって施設から出れば、暗くなった空。
時間を見ずに出てきちゃったなぁなんて呑気なことを考えていれば、驚くことに見慣れた人の姿。

「キバナさん?どうしてこんなところに…」
「おっ、初日お疲れさん」

ここに連れてきてくれた張本人のキバナさんだった。
片手を上げニカッと笑う彼は、どうやら私を待っていてくれたらしい。
手に持っていたスマホを弄り終えれば、それをそのまま私に渡してきた。

「えっ、これ…」
「ソニアとダンデからの贈り物だ。スマホロトム、大事に使えよ」

キバナさんの周りを飛び回るスマホロトムと同じもの。
まさかここまでしてもらえるなんて思いもしなくて目を丸くさせていると、私の手に持つスマホロトムをキバナさんが少し弄り始めた。

「とりあえず、ここの施設の電話と、ダンデ、ソニア、俺様の電話番号を登録しといたからな」

手際よく説明してくれるキバナさん。
なんだか申し訳ないと思いつつも説明を聞いていると。

「そうだ、ポケスタグラム入れとけよ。俺様けっこう更新してるから」

アプリストアのような画面から、『ポケスタグラム』と書いてあるアプリをダウンロードするキバナさん。
私まだYESともNOとも言ってないのに…。
自由気ままな人だ。
インストールされたアプリを見て、画面を開く。
キバナさんの言われるがままに登録やらなんやらと済ませば、あっという間に自分のアカウントを作成してしまった。
見る専になると思うが、まあ…ないよりは多少楽しくなる、かな?

「よし、これでOKな。じゃあ帰るか。送るぜ」
「えっ、でも申し訳ないですし…」
「まだちゃんと道覚えてないだろ?それに、ナックルシティもさっぱりなはずだしな。教える」

もはやNOと言えない雰囲気だった。
たしかに、道は確実に覚えた訳では無いし、地理とかその辺りがさっぱり分からない。
教えて貰えるのは嬉しいのだが、ここまでしてもらって大丈夫なのだろうかと心配にすらなる。
そんな私の気持ちを察したのか、キバナさんはわしゃわしゃと私の頭を撫でてきた。

「いきなり放り込んじまったのはこっちだからな。最初くらい世話焼かせてくれ」

楽しそうに撫でくり回してくるキバナさんはもはや楽しそうですらあった。

「…じゃあ、お願いします」

断る理由もなくなって、私はぺこりと頭を下げたのだった。





ーーーーーーー
やっとキバナさん出てきました…;

押しに弱いです。→←屈しません。



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真希(プロフ) - レインさん» 感想ありがとうございます!いやだって現実的にこんなイケメンさんいらっしゃったら直視できませんよね…(´-`).。oO ノロノロ更新ですが頑張って続きを書いていきますので!ありがとうございました!┏○ペコッ (2019年12月27日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 面白いです!! キバナさんイケメンすぎて無理っ!!!! 直視できない!!ってなっとるうちがこれみたら余計、萌え死してまうよーーー (2019年12月27日 14時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» わわわっ、こちらにコメントありがとうございます…!こちらはのんびり更新なので、気長にお付き合いいただければ幸いです…! (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - めちゃくちゃ楽しみに見ております!応援してます!! (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真希 | 作成日時:2019年12月11日 20時

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