ep.3-1 小さなカフェ ページ7
トーナメントから数日後。
Aはアラベスクタウンへと足を運んでいた。
ルミナスメイズの森に、まだ捕まえたことの無いポケモンがいるというのもあるのだが、目的はもうひとつ。
「数日ぶりだね、ビート」
「...なんですかまた貴方ですか。チャンピオンは案外暇なんですね」
アラベスクタウンにある、こじんまりとした小さなカフェ。
こじんまりとした雰囲気のするそのお店の奥のテーブルに座っている人物に声をかけると、声をかけられた本人ーーービートは、わざとらしく悪態をつきながらも、微笑んで返した。
実は、ファイナルトーナメントの乱入事件の後に連絡先を交換していたのだ。
元々は同じジムチャレンジャーだったビート。
ローズ委員長の件でゴタゴタしたが、今はポプリの跡を継ぐジムリーダーとして特訓させられているとか。
「今日は特訓はお休み？」
「ええ、どうも旧ジムリーダーのメンバーで会合をしているとか何とかで、今日は良いと」
「なんだ、じゃあマリィちゃんも呼べば良かったかな」
旧ジムリーダー、ということは集まっているのはポプラとネズ、そして現在のジムリーダーだろう。
ネズからジムリーダーを譲り受けた彼女とも、Aはセミファイナルトーナメントの後に連絡先を交換していた。
「...貴方がそう言うと思って、呼んでおきましたよ」
「えっ、」
「久しぶりやけんね、A」
カラン、とカフェの扉の音と、凛とした声が聞こえてきた。
Aが思わず振り返ると、そこに居たのはちょうど話に上がっていた黒を纏ういつもの彼女が。
「ビートに呼ばれてたんよ、Aと会うから来ないかって」
「さすがに僕はホップの連絡先までは知りませんでしたからね、呼んでいませんが...。久しぶりの同期会でいいと思いませんか？」
「えー...じゃあホップも呼ぶ？」
1年間、何かと縁のあった2人に、Aの表情は穏やかになる。
ここにホップがいればと、Aがスマホロトムを取り出すと、ちょうどマリィのスマホロトムが鳴り始めた。
「あれ、アニキ？会合途中じゃないん？」
不思議そうな顔をしながらも、マリィはごめん、と一声2人にかけると、カフェの外へと出ていった。
それから間髪空けずに、今度はAのスマホロトムが鳴り始める。
着信があったことを告げるそれを見ると、画面には知らない番号が。
取るかどうか迷っていると、ビートが無言で頷いたので、少し間を空けてから通話ボタンを押した。
．
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
