ep.18-2 希望に溢れた未来へ。 ページ48
キバナはしばらくダンデと通話をし、電話を切った後は再びAが送ってくれた写真を眺めていた。
そして想いを募らせる、早く会いたい、と。
「…次会えるのが、待ち遠しいぜ」
帰ってきたら、めいいっぱい抱き締めよう。
たぶん、それくらいは許されるはずだ。
2年も待たされているのだから。
ーー早く帰ってこいよ、A。
会えない日々は、想いを大きくさせる。
今まで、過ごしてきた毎日がこんなに長いと感じることは無かった。
ホウエン地方、シンオウ地方は電波環境が違うからと通話も全く出来ず状態だったが、よくその状況で待てたものだと、キバナは自分を褒めてやりたいくらいだった。
ダンデの報告から、さらに3ヶ月。
そろそろ今年のジムチャレンジも大詰めだろうという時に、いつものようにキバナのポケスタにDMが届いていた。
相手はーーA。
ーーーーーー
ホウエン地方制覇！
明日の便で帰るね！
ーーーーーー
ピースサインで映るAの横には、清々しい顔のホウエン地方チャンピオン、ダイゴの姿。
たぶんAが一緒に映ってくれと頼んだのだろう。
「…ったく、俺様の気も知らずに」
モヤモヤするが、ここは我慢だとキバナは自分に言い聞かせた。
明日、Aが帰ってくる。
会えることの方が重要なのだと。
今日でジムチャレンジ最終日だったため、明日は奇跡的に休みだ。
Aに到着時間を聞けば昼過ぎと言われた為、キバナは一人笑みを浮かべてベッドに沈んだのだった。
翌日の昼。
キバナはバウタウンの船着場に来ていた。
相変わらずファンに囲まれしばらく対応していたが、他とは違う大きい船が到着したため、ファンに断りを入れ下り場へ向かう。
しばらく降りてくる人を見送れば、その中に見慣れた姿をみかけ、手を振った。
「A！」
「キバナ！ただいま！」
荷物を抱えて嬉しそうに走ってくるのは、一段と雰囲気が大人びたAだった。
真っ直ぐキバナに向かって走ってきて、そして。
「うおっ!?」
そのままの勢いで、キバナに抱きついた。
「迎えに来てくれてありがとう」
「お、おう、当たり前だろ」
全く予期してなかったその動きにキバナはかなり動揺しながらも、しっかりと抱き留める。
ふわりと香るAの匂いに一瞬意識を持っていかれながらも、我に返ると今までの想いをぶつけるかのように抱き締め返した。
．
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
