ep.17-3 不意打ちーSide.Kー ページ45
その後もモヤモヤは晴れないまま、気づいたら1時間半ほど話し込んでいた。
時計を見れば、もう夜の10時になろうとしている。
Aの親も心配するだろうからと、そろそろ店を出ようかと考えた。
「…A、そろそろ家に帰らなくて大丈夫か？親御さん心配するだろ？」
「あっ、今日はシュートシティのホテルに泊まるから、大丈夫なの。でも…なんかバタバタしてて疲れたし、今日は帰ろうかな」
思いもよらない言葉だった。
ていうか、シュートシティのホテルってめちゃくちゃ高級で、俺ですらチャンピオンカップがなきゃ泊まらないようなとこなんだが。
「ダンデさんがね、シロナさんに勝ったご褒美にって、ホテル取ってくれたの」
どうやら、考えていたことがめちゃくちゃ顔に出てたらしい。
Aの言葉に、ダンデの奢りかと納得しかけて…ふと疑問が過ぎった。
待て、今、シロナさんに勝ったって言ったか？
「…なぁ、そういえば、チャンピオンまで終わったのか？」
「？うん、今日の朝イチに挑戦してきたよ」
すごいでしょーとか笑ってるが、驚きを超えて唖然とした。
Aはやっぱり只者じゃねぇ。
ダンデに勝った時も思ったけどな。
とりあえずはと、レストランを出る。
時間も時間だからか、今はチャンピオンカップもやっていないからか、外は割と人が少なかった。
「…もっとお話したかったんだけど、またの機会にするね。今日は驚かせてごめん。でも楽しかったよ」
心底楽しそうに笑うA。
途中、知らない男の名前が出てイラつきはしたが、やっぱり俺はAの笑顔には勝てないらしい。
「…もうちょいで、チャンピオンカップだな」
「うん。私、絶対負けないよ」
そう言って胸を張るA、負ける気は毛頭ないらしい。
シンオウ地方のチャンピオンをも打ち負かしたその実力だ、甘く見てたらコテンパンにされる。
そんなことを考えていれば、隣を歩いているはずだったAが、視界からいなくなっていた。
と、後ろから軽い衝撃。
ーー抱きつかれてる？
「…私以外に、負けないでね。ちゃんと勝ち上がってきてよ」
その正体は、他の誰でもないAだった。
「…任せとけ。なにせ、ガラルのトップジムリーダー様だからよ」
ほんと、可愛いことをしてくれる。
1年少し後、Aが本当の意味で帰ってくるのが本当に待ち遠しくて仕方なかった。
．
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
