ep.14-1 ダブルバトルマッチ ページ34
ついに来た、ダブルバトルマッチ当日。
Aは、キバナと共に控え室でその時を待っていた。
他のジムリーダー達もいるが、ペア同士で何かを話している。
ちなみに、控え室に入る前にペアのどちらかがくじを、との事だったため、Aが引いて主催に渡してあるため、あとは結果が出次第トーナメント開始だ。
「…やっぱり、こういう場って緊張するね」
「Aでも緊張すんのか？」
「キバナは慣れてるかもしれないけど…」
Aの言葉に驚き、目を丸くさせるキバナ。
てっきり全く緊張しないと思っていたのだろうか、Aはそんなキバナに小さく笑った。
「セミファイナルだって、ファイナルだって、ずーっと緊張してたんだよ。特に…ファイナルの最後の2試合は」
最後の2試合、その言葉に自分のことかと、キバナはAとの対戦を思い出す。
的確に弱点を突き、次から次へと倒されていったのは記憶に新しい。
自信に満ち溢れていた、とキバナはそう感じていた。
緊張の｢き｣の字も見えなかったと思っていたのは、思い違いだったのだろうかと。
「ジムチャレンジの時とはメンバーも違うし、シングルバトルだからやり方も違うし…。ある程度手持ちを分かってるルリナさんとかホップより、展開が読めなくて余計に緊張したんだもん」
「あー…そういやそうだな」
キバナのジムチャレンジはダブルバトル。
対して、ファイナルトーナメントの時はシングルバトル用に構成されたメンバーであるため、本格的にドラゴンタイプを入れていた。
「…ああいうのができちまうAだから、俺様やダンデに勝てた、違うか？」
予期せぬ事態にも上手く対処する、緊張していたとはいえ度胸はあるとキバナはそう感じていた。
でなければ、最後2試合のどちらかで負けているはずだ。
「…そう、だね。ありがとう、キバナ。自信出た」
「おう」
「皆さん、くじ引きの結果が出ましたので、画面をご覧になってください」
パタパタと走ってきた運営側のスタッフに、喋り声が止む。
壁に掛けられているモニターに、全員の目が向いた。
マリィ・ビート (シード)
A・キバナ ーー ルリナ・メロン
カブ・ネズ ーー ヤロー・オニオン
ダンデ・ホップ (シード)
「1回戦目はAさん・キバナさん対、ルリナさん・メロンさんとなります。呼ばれた方は準備をお願いします」
「…よりによって1回戦目かよ」
「そうみたいですね」
呼ばれたAとキバナは、言葉とは裏腹に楽しそうに笑った。
．
ep.14-2 ダブルバトルマッチ→←ep.13 そう、自分を納得させて ーSide.Kー
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
