ep.12-1 推薦 ページ30
ダブルバトルマッチまで、あと３日。
Aは、キバナのジムであるナックルスタジアムで、最終調整をしていた。
「…もうすぐだね、マッチ戦」
「こうやってきちまえばあっという間だったな」
ウィンディのコロナを撫でながら、Aは楽しそうに笑っていた。
キバナはというと、楽しみでもあるが、この時間がもうすぐ終わりになってしまうと思うと心境がとても複雑だと感じてしまっている。
「…なぁ、A」
「なに？」
思わず名前を呼べば、不思議そうにAが振り返る。
寂しくないか、そう問おうとして、キバナは喉まで出てかかっていた言葉を飲み込んだ。
手に入れたいと思ってみても、現実はそう甘くはない。
「いや、なんでもねぇ…。そういや、今日はダンデに呼ばれてるんだっけか？」
「そうなの。なんか、大事な話しがあるとかなんとかで…」
Aがダンデに呼ばれるのは珍しいことだった。
たいてい用事があればキバナを通して、ということが最近では多かったのだが、今回は本人に直接連絡をしている。
なぜか、キバナは言い知れない何かを感じていた。
些細な用事であれば、本人にあまり直接は連絡していないのに。
「…それ、俺様も行っていいか？」
キバナの申し出に、Aは目を丸くした。
まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかったのだ。
「えっと…私は構わないけど…」
そう答えるAに、キバナは内心ホッとした。
断られれば、それ相応の理由があるはずだが、特にそんなことはないらしい。
しばらく打ち合わせをし、二人はダンデと待ち合わせをしている、シュートシティへと向かった。
シュートシティのとあるカフェ。
ダンデと待ち合わせをしていた時間10分前に、Aとキバナはカフェの中へと入った。
目的の人物はまだいない。
早く着いてしまい暇になった二人は、とりあえず席についておこうと案内された席へと進む。
と、席に着く前にファンであろう人達に囲まれてしまった。
女性ばかりである為、ほとんどがキバナ目的だろう。
「キバナ様、一緒に写真を撮ってもらえませんか！」
「ずるいわ、私も！」
「…おー、順番な」
一気に囲まれてしまい、身動きの取れなくなるキバナ。
そんなキバナを見て、Aは苦笑いを浮かべると共に、もやもやとした"何か"を感じていた。
「…キバナ、先座ってるね」
「…っ、悪い、A」
そう声をかけ、先に席に着く。
囲まれるキバナを、Aはボーっと見ていた。
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
