ep.10-3 カフェにて ページ25
もちろん、もう一つの理由としては、Aが自分と仲がいいと知れば、少なからず虫除けになるだろうと考えたということもあるのだが。
「んもう、せめてもう少しちゃんとした顔の時に撮ってくださいよ」
「…ハハッ、じゃあ次からはそうさせてもらうぜ」
どうやら、載せられたことを怒っている訳ではなく、変な顔で写ってしまったものが投稿されたのが恥ずかしかったらしい。
予想外のその言葉に、キバナは吹き出してからそう答えた。
こういうところが、子供らしいなと。
そう考えて微笑ましく見ていれば、Aはメンバーが書いてある紙を見てからキバナに視線を戻した。
「組み合わせとかはいつわかるんですか？」
「当日、その場でくじ引きらしいぜ」
ペア数が6組のため、必然的にシード権を握るペアが2つになる。
運が良ければ2回戦から、運が悪ければ1回戦目からの戦いとなるようだ。
「誰と当たっても楽しみでしかありませんね」
「だな。…つーかよ、A、1個頼み事聞いてくれねぇか？」
「なんですか？」
「それ、やめてくんねぇ？」
それ、と言われ再び首を傾げるA。
そんなAに、キバナはそれだよそれ、と言葉を続けた。
「敬語、無しにしようぜ。せっかくコンビ組むんだしよ」
「でも…」
「お前は俺様を打ち負かし、ダンデをも打ち負かしたチャンピオン様だぜ？俺に敬語使う意味がわかんねぇよ」
いきなりの提案に、Aは困惑の色を見せる。
畳み込むかのようにキバナがそう言えば、しばらく考え込む様子を見せ、しばらくして。
「…わかった。キバナさんが、そう言うなら」
「さん付けも無しだ無し。俺様には合わねぇよ」
「…もうっ、わかったよ…キバナ」
少し照れくさそうに、それでも笑ってそう言うAに、キバナは満足感で満ち溢れていた。
ーー言ってみるもんだな。
本当は、コンビを組む時点で言うかどうか迷っていたのだが、如何せんAが真面目だから、言うかどうかを迷っていたのだ。
だが、Aの笑顔を見て、キバナは心底良かったと思っていた。
しばらく2人はダブルバトルについてや、他愛もない話をした後、解散したのだった。
．
ーーーーーーー
ここを作ってから1週間足らずですが、たくさんの方に見ていただけて感謝感謝です…！
評価も本当にありがとうございます、励みになります！
これからも、のんびりペースにはなってしまいますが頑張っていきますので、よろしくお願いします┏○ﾍﾟｺｯ
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
