ep.1 おかえり ページ3
ファイナルトーナメントが終わり、Aは1度ホップと共にハロンタウンへと帰ってきていた。
長い間帰ってきていなかったような、そんな感慨深さに一瞬扉の取っ手を持つ手が止まるが、直ぐに頭を振り家の中へと入っていった。
中に待っていたのは、満面の笑みを浮かべた母親の姿が。
「おかえりなさい、A。ほんとによく頑張ったわね」
「…っ、ただいま、お母さん」
1年前と変わらない、暖かい家の中に安堵を覚え、つられて顔が綻ぶ。
それもつかの間のことで、一度閉まった玄関の扉が直ぐに開いた。
「A！今日はみんなでバーベキューだぞ！お祝いだ！」
予想通りというか、そこに居たのはホップ。
自分の家への挨拶もそこそこに、早速呼びに来たらしい。
その後ろには、少し苦笑い気味のダンデの姿も。
「すまないな、A。ホップが早くと急かすものだから…」
「いいのよダンデ君。わざわざ呼びに来てくれてありがとね、ホップ君」
にこやかな母親に、ホップはニカッと効果音でもつきそうな笑顔で頷いた。
申し訳なさそうに頭をかくダンデは、Aの母親の言葉に安堵の表情を浮かべている。
「お母さん、ちょっと準備してからホップ君たちの家に行くから、Aは先に行ってもらえるかしら？」
「うん、わかった」
台所を指差す母親。
どうやら何かを作ってから向かうつもりらしい。
Aはコクリと頷くと、「早く早く！」と急かすホップの後を追い、家を後にした。
ホップの家に着くと、予想外の光景に目を丸くさせた。
「えっ、と…」
「よう、昨日ぶりだな、A」
「ルリナさんに、キバナさん…？」
「ごめんなさいね、急にお邪魔して」
てっきりホップの家と自分の家の家族のみで行うと思っていたA。
そこには、ホップの家族のみならず、なぜかルリナとキバナの姿があった。
どちらも、Aがファイナルトーナメントで戦った相手だ。
「どうしようか迷ったんだが、誘ったら2人とも乗ってくれたんだ」
「俺様を打ち負かした新しいチャンピオンさんをお祝いしてやろうと思ってな」
得意げに話すダンデに、不敵な笑みを浮かべてそう話すキバナ。
悔しさこそあれど、今回は純粋にお祝いをしてくれるらしい。
ルリナも頷きながら、バーベキューの準備をしていた。
「女の子のトレーナーは多いようで少ないから、ぜひ仲良くなりたくてと思って」
心からそう思ってくれているであろう言葉に、Aはダンデに内心感謝したのであった。
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
