ep.6-1 無邪気な笑顔 ページ15
Aが着替えから出てくると、キバナが湖の方から歩いて帰ってきているところだった。
よく見ると、袋の中に何かが入っている。
「ほら、きのみ少し取ってきたぜ」
これ使えるか？と、差し出されたのはいろんなきのみだった。
無難に使えるものが多く、これなら大方使えるだろう。
「ありがとうございます、使わせてもらいますね」
「おう」
Aが満足そうに笑えば、キバナはニッとつられて笑う。
すると、いきなりモンスターボールからウィンディのコロナが勢いよく出てきた。
「がう！」
お腹がすいたと主張しんばかりに、Aの背中に擦り寄りながら吠える。
そんな彼女に、Aは擽ったそうに笑いながら、コロナの頭を撫でた。
「うん、待っててね。すぐ作るから」
「ぐるるっ」
撫でて貰えたことが嬉しいのか、満足げに喉を鳴らすコロナ。
そんな1人と1匹のやり取りを、キバナは微笑ましく見ていた。
ーーこうやって見ると、まだ子供なんだよなぁ。
無邪気、その言葉が似合うだろう。
チャンピオンに勝ち、新たなチャンピオンの称号を得たとは言え、まだ年齢だけで言えば子供なのだ。
自分と10も年が離れているAを見て、キバナはそんなことを考えていた。
すると、いつの間にかAが覗き込むようにキバナの前に立っていた。
「...キバナさん？作りますよ？」
「っ、おう、悪い悪い」
キョトンと不思議そうに見上げるAに、キバナは何でもないと言って笑う。
Aは特に気になる様子もなく、作業を再開したため、キバナはその後を追い手伝いを始めたのだった。
数十分後。
香ばしい香りのするカレーライスが出来上がった。
ベースはほんのり辛めで、トッピングにハンバーグが乗っている。
ハンバーグはAが持っていたものだ。
「美味そうに出来たな」
「キバナさんが取ってきて下さったきのみのおかげですよ」
手際よくお皿に盛り付けながら、Aはそう言ってキバナにもひと皿差し出す。
それを受け取ったキバナは、自身のモンスターボールのひとつを取り出し、軽く投げた。
飛び出してきたのは、先程戦っていたヌメルゴンだ。
「ぬめぬめ〜」
バンギラス相手にそこまで苦戦していた訳では無いが、全くの無傷という訳でもない。
よく頑張ってくれていたヌメルゴンを軽く撫でていると、いつの間にか取り分けが終わったAが、近くへと駆け寄ってきていた。
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
