ep.5-2 無意識に、 ページ13
「よっしゃ…って、やべ、もうこんな時間じゃ…」
「キバナさん、お疲れ様です」
ボールを広い上げ、スマホロトムを見たキバナが顔を青くさせる。
そこにいきなりAの声が聞こえ、キバナは勢いよく振り返った。
「悪ぃ、A！すっぽかす気はなかったんだけどよ…！」
バツの悪そうに頭をガシガシと掻くキバナに対し、Aはゆるゆると首を横に振った。
「バンギラス、珍しいですもんね。捕まえたいのよく分かりますもん」
「こいつは、ドラゴンタイプではないが、結構ドラゴンタイプの技を覚えるんでな…なんか捕まえたくなっちまった」
本来はあく、いわタイプのバンギラス。
だが、ドラゴンクローやげきりんなど、ドラゴンタイプの技を覚えられるバンギラスは、ドラゴンタイプが好きなキバナにとっては魅力的に見えたのかもしれない。
それにAも、もし自分が出くわしていたら間違いなく捕まえにかかっていたはずだ。
「キバナさん、予定変更でとりあえずキャンプしませんか？ポケモン達、疲れてると思いますし」
それに、とAは先程のあまごいでベタベタに服が濡れてしまった自分とキバナを交互に見やった。
そこで初めて、キバナはAが濡れていることに気づいたらしい。
「いろいろ悪ぃ。風邪引いちまうな、このままだと」
言うやいなや、キバナはAが取り出したキャンプ道具を手際よく組み立て始めた。
Aも手伝ったためすぐにテントが張られ、Aは背負っていた荷物を一旦下ろした。
「キバナさん、先に中で着替えてください。私待ってますから」
私はその間にと、Aが取り出したのは調理道具一式。
きのみやカレールーなどがあるのを見ると、カレーライスを作るらしい。
キバナからすると、正直濡れて服がボディラインにピッタリ張り付いてしまって目のやりどころに困るAに先に着替えて欲しいと思って口を開きかけたが、Aがテントにグイグイと押し込もうとするため、大人しく中へと入っていったのだった。
「先、着替えさせてもらったぜ」
10分もしないうちに、キバナがテントから出てきた。
いつもは見ない、黒のシンプルな7分袖シャツに、紺の短パン姿だ。
ターバンまでベタベタになったのか、ターバンを外したキバナは、外に出るなり髪を掻き上げ、ターバンを絞っている。
いつもは絶対に見られないその姿に、Aは自分の中に不思議な感覚が芽生えたような気がした。
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
