ifの話ーKPー (ページ15)

今日:5 hit、昨日:18 hit、合計:140,907 hit

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それから2人で投げ合い、約30分後。ゲームは終了した。

スコアは俺が勝ったけど、なかなか僅差だったなー。玄樹は運動神経いいからすぐコツ掴むし。

もう１ゲームくらいしたかったけど、隣のグループに身バレしてそうだったので、とりあえずこの場は退散。

「楽しかったね！」

「な！玄樹途中からすげえ覚醒したじゃん」

「でも紫耀に負けちゃったな～」

話しながら時計を確認すると、時刻は2時半。

ボウリング早めに終わっちゃったから、まだ結構時間あるな。

「あ、ちょっとゲーセン寄らね？」

ボウリング場のすぐ隣にゲーセンがあったので指差した。

「行きたい！」

玄樹が了承したところでゲーセンの中に足を踏み入れた。

UFOキャッチャーの動く音。メダルがジャラジャラ落ちる音。なんか久々だわー。

2人で帽子を深くかぶりながらぐるぐる回っていると、

「……紫耀、――ラ、」

「え？なんて？」

周りがうるさくて全然聞こえねえ！

「プリクラ！撮らない？」

今度はしっかりと聞き取れた。

「あー、いいじゃん！撮ろうぜ」

男同士で撮るって珍しいかもしれねえけど、まあ俺ら付き合ってるし、いいよな！

ちょうど目の前にいくつかプリクラ機が並んでいたので、テキトーに１つ選んで中に入った。

とりあえずお金を投入して……、で？

「なにこれどうすんの？」

「コース選択……、これなにが違うの？」

「えっ玄樹もわかんねえの？」

「だってあんまり撮ったことない……あ、なんか勝手に選択された」

結局ほとんど機械に選ばせ、やっとのことで撮影モードになった。

モニターから少し離れ、2人で体を寄せる。狭い空間に、2人きり。

……これは……、言っていいんじゃね？

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