よんじゅういち ページ41
私は固く決意した。
そう簡単にめげない。
拳を強く握るとまた電話越しに声が続いた
【ふ〜ん
まだそんなこと言ってるの？
君はとっくに僕の支配下なんだよ
仕事無断で休んだんでしょ？
だめじゃん、折角《僕ら》が用意してあげた
大切なお仕事なのに】
「あ、あなたに関係ない、」
【ま、僕もそんなにせっかちじゃないからね。
もう少しだけ待ってあげる。
2週間後にまた連絡するよ。
いい報告待ってるね♡】
そう言って一方的に電話が終わって一気に力が抜ける。
Ren｢おっと、大丈夫か？
もう今日は事務所行くのやめとこか
危ない｣
｢、、行くって決めたの｣
Ren｢その割にめちゃくちゃ体震えてるけど？｣
大丈夫なわけがなくて、本当は外に出ることも怖い。
今出たら？もし居たら？廉まで巻き込んでしまう。恐怖とどうしようできない寂しさに押し潰される。
Ren｢にしてもさっきあいつ、《僕ら》って言ったよな。
もしかして、事務所内に仲間がいるとか？｣
｢…そんなわけ、きっと業界の人なんだよ｣
思い当たる人はもう居るし廉だって私が誰を想像してるか分かっているはずなのにまた嘘をつく。
Ren｢なに、口止めでもされてんの？｣
｢されてない！｣
Ren｢……ガチになってる。
なに、まだ守ろうとするわけ？あいつの事を？手を組んでるんかもしれへんのやで？｣
｢そうかもしれないけど、
そんな事する人じゃないと思うの｣
疑ってしまったけど、そうじゃないと思うのも本心。
嫌われてたし、陥れられそうになったことだってあった。だけどどこか違うと思ってしまう。
Ren｢Aはいい人すぎ！
仮にも自分のマネがそんな事するって思いたくないのは分かるけど、あいつ以外におるんか？｣
｢いない、けど、、、
まだ何も分かってないのに、決めつけるのは違うくない？｣
良い人過ぎると言われたって、これがわたしの考え方だから、
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作者名：中島家の岩橋夕蘭 | 作成日時：2019年11月17日 9時
