ほわいとがーる【 King & Prince 】２ (ページ5)

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◇ RIDE ON TIME ページ5

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9月某日__

『おはようございます』

撮影スタジオには、誰よりも早く宮野の姿があった。

機材が並ぶ中、隅にあった椅子に座り、なにやら真剣そうに携帯を覗き込む宮野。

「なにをされているんですか？」

『え？あぁ、今日のスケジュール確認です。』

みてみると、朝から晩までスケジュールがびっしり。

それが2週間ほど続いていた。

「大変ですね」

『うーん…確かにもう少し休み欲しいかもなぁ、本音を言うと(笑)』

それでもカメラの前では笑顔でい続ける宮野。

ファンを惹きつける理由だ。

〈宮野さん撮影入ります〉

『よろしくお願いします』

今日は、発売が決定したソロ写真集の撮影だった。

初の単独写真集ということで、宮野には緊張が走っていた。

『いつもはみんながいたので、自然と笑顔ができてたんですけど、……1人だと私やっぱダメだなぁって改めて思いますね』

改めて知った、メンバーの大きさ。

前回の密着でも、宮野はメンバーへの感謝を誰よりも語っていた。

『でも、1人でもやっていけるようにならなくちゃいけないんですよね。みんな個々での仕事がこれから増えていくと思うので』

宮野の目には、ある決意が見えた。

それは…

『ファンの皆さんは勿論、メンバーに恩返しがしたいです。』

『ずっと頼ってきたからこそ、今度は私の番だなって』

宮野は誰よりも強くなっていた。

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