小さい頃の記憶 Ren

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「 ベッドで寝てええよ 」



『 いいよ悪いし、ここで十分 』



「 あーかーん 」



『 ほんとにいいから！ 』









廉くんは諦めたのか寝室に向かっていった。









今日は気持ち的にもどっと疲れたし、瞼を閉じた。









寝室の中から笑い声が聞こえる…。


きっと廉くんが誰かと電話をしているであろう…。









少し期待してここに来た私が馬鹿だったけど、

案外さっぱりしてる廉くん…。







まぁ、そりゃそうだよ。

廉くんはアイドル。私とは違いすぎるんだ。









芸能界なんて綺麗な人たくさんいるし…。









ここからタクシーで帰るのもアリだな…

なんて考えに変わってきてしまい、

廉くんに借りた服から自分の服に着替える。









今なら気づかれないだろう…。









荷物を持ってメモを残して玄関に向かう。









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