小さい頃の記憶 Ren

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廉くんがお風呂に入っている間、

落ち着かなくて廉くんの部屋を見渡した。









綺麗に整頓されていて、

モノトーンでシンプルな部屋。









『 っあ… 』









風景の写真が1枚飾られていた。



これは幼い頃、廉くんとよく海に行った時の…。









『 っえ… 』









突然廉くんに後ろから抱きしめられた…。









上半身服を着ていなくて


まだ髪の毛も濡れている…。









『 廉…くん…？ 』







「 昔は俺の方がチビやったのに、
今はAちゃんの方がちびやな？ 」









廉くんは頭を拭きながら私から離れた。









まだドキドキしっぱなしの私に比べ

鼻歌を歌いながら髪の毛を乾かす廉くん。









勝手に浮かれてる私が馬鹿みたいじゃん…。









勝手に悔しくなって、

ソファの上に寝転んで携帯を弄った。









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