お も わ せ ぶ り . REN

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朝の通学。

いつも起きれなくて今日も全力疾走で学校に向かう。









やばい…、今日も遅刻かも…っ









「 おはー 」








自転車で爽快に抜かしていくヤツ。

イラッとするけど、

今日も私に向けて挨拶してくれた事が

嬉しくて キュン としてしまう。








風に運ばれてくる永瀬の香りに

ニヤニヤしてしまいそうになるくらい嬉しくなる。









「 おい、はよ走れよ 」


『 うっさい！走ってるわ！ 』









でも、溢れ出そうになる

永瀬への想いを抑えなくちゃ…。









自転車で先についてたはずの永瀬が

下駄箱で待っていた。









「 はよせぇって 」


『 私もう無理…、体力なくなった 』









靴を履き替えると私の腕を掴んで

階段を駆け上がる。








チャイムが鳴っている中、急がなきゃ行けないのに

掴まれた腕が熱くて

全てがスローモーションに見える…。









この時間がずっと続いて欲しい…

なんて、私の頭は浮かれてしまう。









＿＿＿＿＿＿ガラガラ









先「 またお前らギリギリだな 」


「 世話焼けるわほんま 」


『 は？ … 置いて行ってくれてよかったのに 』


「 誰のおかげで間に合ったん？ 」


『 …永瀬 』









そう言うとニヤッとして永瀬は席に着く。




ハメられた気もするけど

永瀬がかっこよすぎて

ドキドキがうるさくなる。

けど、平然を装い私も席に着いた。









結局今日も好きが溢れちゃう…。

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