はじめて全部、俺にちょうだい。2 黄色

その日の放課後1 ページ34

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錦「A〜帰ろか！」


「うん！じゃあね、菜夏！渋谷くん！」


菜「ばいばい〜」


って、渋谷くんは机に突っ伏して寝てる(笑)



あの後結局成績の紙の前では写真は撮らず



テストも終わったことやし二人でぶらぶらしようってなった



二人で並んで校門を出る



二人の手が触れると自然に私の指に亮くんの指が絡まる



絡まる指に力をキュッて入れて


「どこ行く〜？」


錦「A甘いもん好きやろ？なんか食べに行こうや」




「うん！行きたい！」




錦「章ちゃんと大倉が美味しいとこある〜って言うとってん(笑)」



「でた、女子トーク(笑)」



錦「もうこの道もそろそろ寒いな〜」



そういって制服のポッケに繋いだ手を入れてくれる



錦「みてあれクレープ！」


指差す先には最近話題のクレープ屋さん



「最高！行きたい！！」



錦「行こか！」


二人で数分待って、その間に


錦「Aどれにするん？」



「何にしよっかな〜？亮くんは？」



錦「俺あんま甘いの食えへんからな〜」



「え、そやのにクレープ大丈夫なん？違うとこにする？」



錦「大丈夫やって、ここタピオカもあるやん！」


「んじゃ、チョコバナナのにする！ほんで亮くんも食べられたら食べよ？」



錦「ええの？苺とかやなくて」



「ええのええの〜」


ってメニュー決めて




店員「バナナチョコ生クリームと抹茶タピオカですね、950円になります」



錦「んなら、これで」


って当たり前みたいに私の分も払ってくれる


「ごめん、いっつも…」


申し訳なくていうと


錦「俺の中では当たり前なんやってば〜」


「うーん…。ありがとう！」



店員「クレープとタピオカです、タピオカサービスしときました〜(笑)」


錦「うわ、ホンマや！ありがとうございます(笑)」


やった〜って目をキラキラさす亮くん
近くのベンチに座ってテストお疲れ〜って。




錦「めっちゃタピオカ入っとるわ(笑)」


って嬉しそうにちゅーちゅー吸ってる


その間も可愛い顔してずーっと目線はこっちで




私もクレープを一口


「おいしい〜」


自然と笑みが溢れる



「亮くん、はい」



クレープを差し出す
けど


錦「え〜？」



って全然乗り気じゃなかったから


間接キス無理な人やった？って思いながら
かじっちゃったところをちぎって食べてから
はいってもう一回差し出す





錦「ちゃうやん」




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