はじめて全部、俺にちょうだい。2 黄色

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人生初の告白で

初恋が実ったことで

嬉しくて

声もうまくだせずに


不安そうな目をする錦戸くんに
ゆっくり縦に首を振る




「私も…。」



これだけは恥ずかしくても
目を見て言わないと
そう思ってしっかり錦戸くんの目を見て


「私も、錦戸くんが…すき…です」




そう言うと





錦「ほんま…？」




口角が緩みっぱなしの
安心しきったような表情できいてくる





恥ずかしくなってきて
俯きながらまた頷くと




錦「な、なあギュッてしていい？//」




突然のことにびっくりして
少し顔を上げると
赤い顔をした錦戸くんがいて



「うん…」




小さく頷くと
ブランコの持ち手のところにあった手をつかまれて
引き寄せられ、
そのはずみで立ち上がる。



すると私はあっという間に錦戸くんの腕の中にすっぽりはまる




お化け屋敷のアクシデント的なハグとは
全然違って包みこまれるように抱きしめられる。



私も錦戸くんの背中に腕を回して
ギュッて力を入れてみる

錦戸くんの少し早い心臓の音も聞こえてなんだか心地良い




錦「やっとこうやって出来た」



耳元でそう言われてまたギュッて力を入れて私を抱きしめてくれる




錦「これから、Aちゃんのはじめて全部全部俺にちょうだい。」



私の髪をゆっくり撫でながら
甘い甘い言葉を私にくれる





錦「その全部、最高にしていくから。」




そう言うと体を離して
私の顔をじっと見る


イタズラな笑みを浮かべて




錦「真っ赤やな(笑)」




バカにしたように言われる



「それは//好きな人から…告白、されたから…//」



恥ずかしくて、秋の冷たい風に吹かれても
顔は熱い




錦「かわいすぎる…」




そういって

私のおでこに





チュ





キスをした




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(告白のタイミング…(笑)ってなった方
沢山いらっしゃるかもしれませんが、
作者的には錦戸くんの募った思いを
これでも抑え込んでいた方なんです。笑)

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