Glass Flower (ページ9)

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あの後、私は紫耀と別れて玄樹達と一緒に帰った。

今日は色んなことがあったなあって、
日記を書きながら1日を思い返す。

永瀬くんがスマホを拾ってくれて、
永瀬くんと同じクラスになって、
あとは…、

｢永瀬くんが庇ってくれて、永瀬くんと少し仲良くなった。｣

…永瀬くんのことばかり。

事実とはいえ何となく恥ずかしいので、
園芸部のことや紫耀のことも入れて書くことにした。

"4月5日(月) 晴れ

今日は入学式、晴れて花咲高校の生徒になれました！

朝、永瀬くんがスマホを拾ってくれた。

じんと玄樹と同じクラスになれた、永瀬くんと紫耀も。

園芸部で種まきをしている時にサッカーボールが飛んできて危なかったけどなんと、永瀬くんが庇ってくれた。

永瀬くんは膝を擦りむいちゃったけど私も永瀬くんも大事にならなくて良かった。

保健室で永瀬くんと会って、その後に来た紫耀とも仲良くなって玄樹達も交えて楽しく話せた。

2人は松葉中出身で永瀬くんはじんと同じサッカー部、紫耀はバド部。

玄樹が紫耀に敵対心燃やしてたけど最終的にみんな仲良くなれて良かった。

これから楽しくなりそう！"

｢永瀬…廉くんか…。｣

あの庇ってくれた時のことを思い出すと、
何故か心臓の鼓動が早くなる。

永瀬くんの顔、
間近で見たけど綺麗だったな。

確かに紫耀の言う通り大人しそうに見えたけど、
すごい心配してくれて優しかった。

私、永瀬くんともっと仲良くなりたいかも…。