７ ページ8
隣の石川の友達と
同じ卓だったので
私は当たり前だけど
新郎の友人卓にいるわけで
向こうは新郎の会社卓なので
まったく接点がない
なんで会場入ったときに
気づかなかったんだ
ってくらい
他にもジャニーズのみなさんが
たくさん来ていて
あとからゆっくり
石川に聞いたところ
新郎は掛け持ちで何組かのマネージャーを
していたらしい
みんなの卓に置いてある
アサヒのビールを今
同じ会場でキンプリさんたちが
飲んでるかと思うと
ビールも飲んでないのに
心底クラクラした
１人１人置かれた
真っ赤な四角い
長いお盆みたいなのに
なんかよくわからない
お魚みたいな、肉みたいな
謎な丸っこい食べ物を
キンプリさんたちも食べているかと思うと
私のは食べないで
業務用の冷凍庫で瞬間冷凍して
家に飾っておきたい！
と気持ち悪いことさえ思ってしまう
「なぁ、やけに静かじゃん
いいよ、うまいよ
しゃべんないその作戦」
石川は急に黙った私が
身バレしないように
黙ったんだと思ったらしいが
違う違う
そうじゃ
そうじゃなぁ〜い
しゃべれないんだよ、もう
聞こえないのはわかってる
この距離だもの
話し声が聞こえるわけない
でもたまに大きな声で笑う聞きなれた声の数々
さっきちょっとだけ聞こえて
心臓がドンと音を立てた
どこに何を食べたんだか
なんのイベントがあったんだか
なかったんだか
新婦が何回お色直しをしたのか
だいたい新婦が服を着ていたのかさえ
ほんとごめんだけど
何も覚えてない
マネージャー仲間だという男性が
コスプレみたいな服で登場した余興で
「もうええってお前まじで
もうお前何回着んねんそれ
その衣装！」
って
それはそれは楽しそうに
それはそれは大好きな
いつものあのよく通る関西弁で
大きな声で
つっこみを入れてたのが
さすがに私の席にも聞こえて
あーほんとにあそこにいるんだ
永瀬くん
見間違いじゃなかったーなんて
なんだろう
ありがたや〜っていうか
もう悟りの域に
達してしまっていて
ついでに新郎新婦
お色直しで再登場のときに
たまたま私の席から見ると
海人くんの方向から
スポットライトが当たってるせいで
海人くんから
後光がさしてるみたいになっちゃって
それはそれで
ますますありがたくなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆの（KP）(プロフ) - そうか、そうか。ドキドキ提供できたみたいでよかった笑。 (2022年12月17日 21時) (
レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
Rie97623810(プロフ) - 最近小説でもドラマでも恋愛ものは見てなかったから久しぶりにドキドキしたよ〜 (2022年12月17日 16時) (レス) @page47 id: 38342ce338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - ありがとうね、短編、みんな気になるかんじかしら笑。 (2022年12月17日 13時) (レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 短編集気になります！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 3d7b296d9e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - ありがとうね、短編気になる？笑。 (2022年12月17日 4時) (レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆの（KP） | 作成日時：2022年12月11日 19時
