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「はぁ？結婚式？」
週の真ん中水曜日
社食はもれなく激こんでいて
私と同僚の石川は
なんとか席を確保して
今やっと座って食べ始めた
ところだったのに
石川のすっとこどっこいな提案に
思わず大きな声が出た
「しーっ！
お前、声でかいって！」
「でかくもなるだろ
なんだよ、その頭の悪い
お願いは！」
あぁ、それにしても
今日もここのサバミソ定食はうまい
課長の黒田が、まだ昼前だぞ
みたいなうぜぇ顔してたけど
昼前から並んで大正解
あっぶね、もたもたしてたら
なくなるところだったぜ
なーんて話はさておいて
ああ、そうだ
石川の結婚式の話だ
「彼女のフリしろって何それ
あんたね
頭おかしいんじゃないの？」
「しょうがないだろ
俺だって、こんな急な日程で
お前以外に頼める相手いねぇから
しかたなく
しかたなーく頼んでんだろ！」
「はぁ？！それが人にものを頼む
人間の言うことかね！」
かぁー！って感じで
大げさに自分のおでこをポンと叩いて
のけぞってやった
まさに昭和
昭和の芸人さんが舞台でやりそうな
リアクション
「しかたないだろ
彼女と行きますって
もう返事しちゃったんだよ！
こっちは」
向かいの席で
石川がおいしそうに
生姜焼きを大口でパクリと食べてる
「いや、だからね
それのどこに
私が関係あるんだって話！」
「俺だってなー
彼女と行くつもりだったよ！」
「あー、、、あー、、、、
そうでしたねぇ、、、」
両手をあわせて思わず
ご愁傷様です、と目を閉じる
「拝むな、拝むな」
「いや、そんないいもんじゃなくて
あわれんでるだけ」
「なっ！」
「まさかねぇ
５年も付き合ってるうちの３年
二股かけられてたとはねぇ」
「お前なぁ！
人の傷口に、塩塗るような事を」
「塗ってませぇーん
ごっしごし塗り込んでるんでぇーす！」
あぁ、うまそう
生姜焼きも迷ったんだよな
さっと忍者ばりのスピードで
一口残ってた石川のお皿から
生姜焼きを奪い取ってやった
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ゆの（KP）(プロフ) - そうか、そうか。ドキドキ提供できたみたいでよかった笑。 (2022年12月17日 21時) (
レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
Rie97623810(プロフ) - 最近小説でもドラマでも恋愛ものは見てなかったから久しぶりにドキドキしたよ〜 (2022年12月17日 16時) (レス) @page47 id: 38342ce338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - ありがとうね、短編、みんな気になるかんじかしら笑。 (2022年12月17日 13時) (レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 短編集気になります！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 3d7b296d9e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - ありがとうね、短編気になる？笑。 (2022年12月17日 4時) (レス) id: c8a01fc049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの（KP） | 作成日時：2022年12月11日 19時
