孤爪家長女のGW12 ページ26
*
「「ありがとうございましたー!!」」
3セットに渡った午後の練習試合が終わり、両校が挨拶を交わす。選手達は各々片付けを始める。Aもスクイズの入ったカゴを持ち体育館入口へ向かう。
「Aちゃん、どうだった？」
「及川くん…すっごく面白かった」
「ん」
入口付近に待機していた及川はAに手をさしだす。約束の握手をしたいようだ。
「ふふっ、1秒だけどいいの？」
「今黒尾クンいないからオマケしてくれない？」
「そうだなぁ、いいもの見せてもらったからオマケしちゃうかな」
「さすがAちゃん」
差し出された及川の手をAの手が握る。
Aと握手出来て顔の緩む及川。
しかしその手は1秒で離された。
「はーい、1秒」
「あ、クロ。猫ちゃん監督の話もういいの？」
「おー、終わったぜ(無理矢理切り上げたことは黙っとこう)」
「ちょっと黒尾クン!!短い、短すぎるから!!」
黒尾はAに近付こうとする及川の前に立ち、背中にAを隠す。
「1秒でも握手出来てありがたいと思ってください」
「思ってるけど短過ぎたからね!!Aちゃんオマケしてくれる話は!?」
「……そ、そんなこと言ったかなぁ」
黒尾にジトリと目を向けられ慌てて顔を逸らすA。
「クロ顔怖いよ」
「気の所為だろ」
気の所為じゃない、目が笑ってないもん!!と内心冷や汗ダラダラのA。
「Aちゃん後10秒だけ!!」
「長ぇ、寄ってくんな!!」
「黒尾クン嫉妬は見苦し、いだだ岩ちゃんちぎれるから!?」
「主将が遊ぶな!!」
「遊んでないから握手!」
またも岩泉に引き摺られながら離れていく及川。そんな及川をAは呼ぶ。
「及川くん」
「Aちゃん何!!握手!?それともハグぅへぇ…岩ちゃんひどい」
「他校のマネにちょっかいかけんな」
「うっ…はーい。Aちゃんどうしたの？」
「サーブ…助走のときあと1歩下がって打ってみて、これ握手オマケのかわりね」
及川にそう告げて黒尾と音駒の元へ戻っていくA。
「Aチャン…オマケの件あとで詳しくね」
「え」
意地の悪そうな笑顔を見せる黒尾に、Aは顔を青くする。
「(オマケなんか言わなきゃよかった…研磨のとこに避難…ダメだ)」
研磨の元へ避難しようかと考えていたAだが、視線を向けた研磨は断固拒否するようにAから視線を逸らせた。
「(…腹括ろう)」
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ゆい(プロフ) - ちょっとエッチが入っていると読むこっちがすごいハラハラします‼️ (2022年2月3日 20時) (
レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続き楽しみにしてます🎶 (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!楽しく読んでいただき嬉しいです。更新間隔が空いて不定期更新になってますがこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年6月2日 23時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！すごい好きです(*≧∀≦*) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8e9acf94c3 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - moekaさん» 更新が開いてしまいすみません(＞＜)なかなか更新できませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2020年1月23日 14時
