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孤爪家長女のGW10 ページ24

*


「クロ、ドリンク追加作ってくるね」

「あー、俺も行くわ」

「だーめ。もうすぐお昼の試合始まるんだから、ちゃんと休んでて」

「なんかあったらすぐ呼べよ」


ドリンクカゴを持って外に出ていくAを心配そうに見る黒尾。


「クロ、そんなに心配しなくてもいいんじゃない?」

「ちょっと目離すとすぐ“(むし)”が寄ってくるんだぜ」

「…それは……うんちょっとわかる」

「だろ?」


その頃Aは、黒尾の心配が見事に的中し水道で1人の男と対峙していた。


「Aちゃーん、お疲れ様!!」

「及川くんお疲れ様。休憩いいの?」

「それより握手してほしいんだけど!!」

「え」

「そんなに嫌そうな顔しないでよ!!及川さん泣いちゃう」


泣いたら面白いのに。と小さく呟くAは、及川を物凄く嫌そうな顔で見る。及川は及川で両手で顔を隠して泣いてますアピール。


「…それで急に握手ってどうして?」

「…“天才ゲームメーカー”、Aちゃんのことだよね」

「…あー、そんな呼ばれ方してたような」

「そんな曖昧なもんなの!?」


いつだったかなぁ、それ。と今の今まで忘れていたA。そんなAを及川は目を丸くして見る。


「呼び名ってバレーするのに必要?」

「…必要ではないかな」

「でしょ。だから自分がどんな風に呼ばれてたとか、さして興味ないんだよね。あ、でも…他人の呼び名は興味あるかなぁ」

「だから“全部”知ってるんだ」

「でも、もっと知りたいから…午後からもっと新しくなってね」


Aが及川に笑いかける。


「Aちゃんって挑発上手だよね」

「私よりも挑発上手がずっと一緒にいるからね」

「へぇ、ずっと一緒なんだ」


口角を上げたまま及川はAとの距離を詰める。後ろが扉で逃げ場のないAは、必然的に及川と距離が近づく。


「及川くん近いデス」

「最初に握手したいって言ったじゃん」

「私と握手してもなんにも出ないよ?」

「出なくていいからさ、していい?」

「しょうがないなぁ…ちょっとだけだよ」


傍から聞くと怪しげな会話に聞こえる。そのことに気づいているのかいないのか、Aと及川が握手しようと互いに手を伸ばす。

その時、ガラリとAの後ろの扉が開きAの身体は後ろへ引っ張られた。

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ゆい(プロフ) - ちょっとエッチが入っていると読むこっちがすごいハラハラします‼️ (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続き楽しみにしてます🎶 (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!楽しく読んでいただき嬉しいです。更新間隔が空いて不定期更新になってますがこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年6月2日 23時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!すごい好きです(*≧∀≦*) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8e9acf94c3 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - moekaさん» 更新が開いてしまいすみません(><)なかなか更新できませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2020年4月23日 0時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんりん | 作成日時:2020年1月23日 14時

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