孤爪家長女のGW6 ページ20
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5月4日、宮城遠征2日目。音駒男子バレー部一行は青葉城西高校に向かっていた。
その頃、青葉城西では…。
「そういや今日の練習試合は大学生じゃないんだよな」
「東京の古豪って監督言ってたよな〜」
「相手がどこでもいつも通りやるだけだ」
「さすが岩ちゃん!!男前だね〜」
「うるせぇ!!クソ川!!」
「ちょっと!!俺今褒めたじゃん!!」
ギャイギャイと言い合う2人を、今日もいつも通りだなと見る松川と花巻。
「東京ってことは都会だよね、可愛いマネちゃんとかいるのかな〜居たら及川さん声かけよう」
「女にヘラヘラする暇あったら練習しろボゲェ!!」
「都会の女の子は及川なんか相手にしないんじゃねーの」
「ガン無視に1票」
「マッキーもまっつんもひどい!!」
「当たったらラーメン奢りな」
「岩泉もやるだろ」
「俺もガン無視に1票」
「ちょっと岩ちゃんまで!!」
対戦相手来んの楽しみだなーと、3人は及川に注文をしてアップに向かう。
「そろそろ音駒が着く頃だから準備終わらせとけよ」
「溝口くん了解☆」
「コーチな」
音駒男子バレー部一行を乗せたバスが青葉城西に到着した。
「全員おりたかー、研磨いるかー」
「…いる」
「今日はゲームしてフラフラしてねーな」
「…しばらく姉さんの説教は嫌だ」
「昨日夕飯の後みっちり叱られてたもんな」
ゲームを出すことなく、今日は動かず大人しく待つ研磨。昨日のお説教が効いたのだろう。
「練習試合の場所は第一体育館だって」
「Aさんお荷物!!」
「じゃあこれだけお願いしようかな」
「ありがたき幸せ…」
Aが山本に救急箱を手渡すと涙を流し喜ぶ。1年生と研磨のドン引きの視線は、痛くも痒くもないようだ。
「確か総合力県No.1がいるんだよな」
「そうだよ。あとすごく性格悪いんだって」
「Aチャンのその情報はどっからくんの」
「企業秘密でーす」
「可愛いからなんでもいいや」
シーッと唇に人差し指を寄せ、前にかけて行くAを見て黒尾は口元を緩める。
「クロ…ニヤニヤして気持ち悪い」
「お前の姉ちゃんのせいなんだけど」
「…なんでクロなんだろう」
「真顔で言うのやめて、傷つくから」
少し先を歩くAと横を歩く黒尾を見て、研磨は黒尾に真顔で悪態を吐いた。
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ゆい(プロフ) - ちょっとエッチが入っていると読むこっちがすごいハラハラします‼️ (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続き楽しみにしてます🎶 (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!楽しく読んでいただき嬉しいです。更新間隔が空いて不定期更新になってますがこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年6月2日 23時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!すごい好きです(*≧∀≦*) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8e9acf94c3 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - moekaさん» 更新が開いてしまいすみません(><)なかなか更新できませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2020年4月23日 0時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2020年1月23日 14時