孤爪家長女のGW4 ページ18
*
キュキュキュッと体育館にシューズ音が鳴り響く中、音駒対槻木澤の練習試合は2セット目、音駒のマッチポイントに入っていた。
｢クロさんナイスレシーブ!｣
｢デカいMBの奴もレシーブ上手ぇ…!｣
｢(なんだこれ。打っても打っても相手コートに全然落ちない…)｣
黒尾のレシーブは研磨の頭上に綺麗に返り、フワッと少ないモーションで犬岡にトスが上がる。
ドパッと犬岡のスパイクが決まり試合終了のホイッスルが鳴った。
セットカウント2:0
音駒対槻木澤
25-21
25-13
｢攻撃も守備も“天才”みたいな奴が居るワケじゃないのに…なんで強いんだ｣
｢それに…ほぼ俺らがどう動くか読まれてた｣
練習試合終了後、両校挨拶を行い音駒一行は合宿所へ戻る。
｢クールダウンとストレッチしっかりしてね｣
｢｢ウース｣｣
｢終わったら食堂ね、ご褒美あります｣
Aのご褒美という言葉に全員の目が光る。
｢Aさんからのご褒美、あぅふぁぁぁあ!!｣
｢山本うるせぇ!!｣
20分後、食堂に集まる部員達。
｢はい、手洗って座ってね｣
みんなが座ったことを確認しタッパを3つと小皿を置く。
｢レモンのはちみつ漬け、食べる分小皿に取ってね｣
｢｢アザッス!!｣｣
飛び付くようにして開けられたタッパの中身は、勢いよくなくなる。
｢美味しい〜〜っ!!｣
｢疲れた体にはもってこいだな｣
｢Aはいいお嫁さんになるな、よかったな黒尾｣
｢ブッ!?…か、海｣
｢よかったね〜、クロ。いいお嫁さん貰えるよ？｣
｢黒尾お前顔真っ赤｣
｢うるせぇ、もう黙って食え!!｣
3年組の揶揄いから逃れるように、小皿を持って調理場に避難する黒尾。
調理場から少しだけ見える黒尾を見ながら
｢あいつ変なとこで初っていうかなんていうか｣
｢言われてもやり返しそうなのにな｣
｢そう？照れる時は普通に照れてるような｣
三者三様言葉を並べる。
｢あ、でもやっくんも桃がいいお嫁さんになるって言われたら絶対照れるでしょ｣
｢なッ!?照れるかよ!!｣
｢現在進行形で照れてるぞ、夜久｣
｢ごちそーさん!!部屋先に行ってる!!｣
こちらも顔を赤くして部屋に逃げ込む夜久。
｢ふふっ、海と私の勝ちだね｣
｢そうだな、俺はみんな連れて先に部屋戻るから…チラチラこっち覗いてる主将をよろしくな｣
｢了解でーす｣
Aさんごちそうさまです!!と声を残して海と1、2年生は食堂を後にした。
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ゆい(プロフ) - ちょっとエッチが入っていると読むこっちがすごいハラハラします‼️ (2022年2月3日 20時) (
レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続き楽しみにしてます🎶 (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!楽しく読んでいただき嬉しいです。更新間隔が空いて不定期更新になってますがこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年6月2日 23時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！すごい好きです(*≧∀≦*) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8e9acf94c3 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - moekaさん» 更新が開いてしまいすみません(＞＜)なかなか更新できませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2020年1月23日 14時
