孤爪家長女のGW3 ページ17
*
音駒高校男子バレー部一行を乗せた貸切バスが、烏野総合運動公園の合宿所に到着した。
Aと黒尾は、忘れ物確認の為最後にバスをおりる。
｢……おい、研磨はどうした？｣
｢え、まだバスじゃないんスか｣
｢私とクロが最後に確認でおりたから、バスにはもう誰も乗ってないよ｣
周りに集まる部員達に研磨の姿を見たか聞くが、誰も見てないとのこと。
｢ったく……｣
黒尾は携帯を取り出し研磨に電話をかける。
｢研磨、今どこにいる？…はぁ？わかんないじゃないだろ。その辺に｢クロ、貸して｣…おう｣
｢研磨？｣
《うん…ゲームしてたら…》
｢私、知らないところではゲームしながら歩いちゃダメって何回言った？ん？｣
《…ごめんなさい》
｢とにかく、お説教はまた後でするから…今いる場所の写メタブレットに送って、探すから｣
《うん…ありがとう》
ピッとAの手で通話終了ボタンが押される。周りの部員は、無言で研磨のこの後の無事を祈る。
｢画像照合して研磨迎えに行ってくるから、クロ達は荷物とか準備｢いや、俺が行ってくるから住所送って｣クロが？｣
｢知らない土地なのに、A1人で迎えに行かせるのは俺が無理｣
｢…過保護｣
｢なんとでも｣
｢練習試合準備と荷物の整理はしとくから、研磨のことよろしくね｣
喋りながらも手は動かして研磨のいる場所を特定したAは、黒尾の携帯に住所を送った。
5月3日午後槻木澤高校第一体育館にて音駒対槻木澤の練習試合準備が行われていた。
｢すげーよなー東京から来るなんて｣
｢向こうのセッターなんか小さくね？｣
｢うん…それになんかヒョロヒョロしてる｣
｢控えのセッターなんじゃないの？｣
｢それとマネージャー、レベル高ぇよな｣
｢うん、可愛い…羨ましいな｣
｢強いのかな？学校名聞いたことないよな｣
｢音駒高校だっけか｣
アタック練のトス上げをする研磨、記録を取るAを見ながら、槻木澤高校の部員達は思い思いに言葉を放つ。
そんな部員達の後ろの扉から黒尾が姿を見せる。
｢君らの言う“ヒョロヒョロのチビ”とは…俺達の音駒“背骨”で“脳”で“心臓”です｣
その言葉に部員達の空気がピリつく。
｢あー、あと…可愛いマネージャーはうちの大事なお姫様で、俺のだから｣
手を出したらわかってるな？という黒尾の圧力を残したまま斯くして練習試合が幕を開けた。
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ゆい(プロフ) - ちょっとエッチが入っていると読むこっちがすごいハラハラします‼️ (2022年2月3日 20時) (
レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続き楽しみにしてます🎶 (2022年2月3日 20時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!楽しく読んでいただき嬉しいです。更新間隔が空いて不定期更新になってますがこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年6月2日 23時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！すごい好きです(*≧∀≦*) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8e9acf94c3 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - moekaさん» 更新が開いてしまいすみません(＞＜)なかなか更新できませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: fa8d374c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2020年1月23日 14時
