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「一期一振様を呼んできてもらえますか？」
僕がそう言うとこんのすけは「今すぐ！」と襖に駆け寄ると同時に襖が開いた。
「お呼びでしょうか？主殿」
まだ、呼びに言ってねぇよ。
どっから出てきたんだよ、このロイヤルストロベリーが...
僕が呆れているとこんのすけは「丁度、お呼びに行こうと思っておりました。」と、気もせずにそう言った。
つい口からため息が零れた。
こんのすけは「どうかなさいましたか？」と言いたげな顔をしている。「何でもないよ。」
そう言ってふと、一期一振の方を見る。僕は目を見張った。
どうして、さっきは気づかなかったのだろう。自分がなさけない。
酷い傷だ...早く何とかしないと…
ぱっと見あまり分からないがよく見ると首元に締めた跡と鞭らしき物での跡が残っている
僕がﾊﾞｯと顔を上げるとそれに驚いたのか二人は僕をじっと見た。
「一期一振様、早く...早く手入れ部屋に入ってください！」
僕がそう言うと一瞬目を見開いたがすぐにまたいつもの笑ってない笑顔に戻った。
「主殿、それはお受けできません。
例え、それが命令だとしても。」
「な、何故ですか？
いくら刀剣男士であっても傷を癒さないと体力も持たない。」
そう言って説得しようと試みては見たがただ首を横に振るだけだ。
「審神者様、失礼だと思いますが先に加州清光を手入れされてはどうでしょう。あの方は一期一振とは違い重傷にございます。それに、近侍としてとても優れておりますから早く治しておいて損は無いかと」
そうこんのすけは言う。
確かに、加州さんは可愛いしそれに癒し効果がある...ってそうじゃなくて、加州さんは主大好きっ子だから確かに近侍能力とか高そうだな。
「分かりました。では加州さんを手入れ部屋へ連れてきてください。」
そう言って僕は立ち上がった。
「僕は先に行っています。
...あと、加州さんを呼んだあとに短刀さん達を手入れ部屋の前で重傷の者から順番にならばせておいてください。」
そう言って僕は部屋を出た。
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霜月神無(プロフ) - 華氷さん» コメントありがとうございます！次の話も楽しみにしててくださいね！ (2018年8月29日 22時) (
レス) id: cc9df1c4ed (このIDを非表示/違反報告)
華氷(プロフ) - 面白かったです！更新待ってます！ (2018年8月29日 18時) (レス) id: e6aa3dfd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月神無 | 作成日時：2018年8月12日 21時
