【HQ‼】烏野の1年マネはあの【伝説のスパイカー】だった。third

中学生は数学分かれてないんで。 ページ49

「自身がプレイするバレーボールは、もうやらないのですか？」

A『いえ、バレーボールはやめません。』

「高校3年間はマネージャーをするのですか？」

A『そのつもりです。』

「先ほど、『バレーボールはやめない』とおっしゃっていましたが、どういうことでしょうか？」

A『高校を卒業したら、また選手に戻るつもりです。』

「3年間試合に出ないと、ブランクが出るような気がするのですが、その点はどうですか？」

A『今も練習は続けています。たまに男バレの練習に混ぜてもらってますし。』

「毎日の部活の練習よりは質が落ちるのでは？」

A『そうかもしれません。ですが、中学の頃よりも自主練の質を上げたり、瞬斗と練習したりして補っていくつもりです。』

瞬斗「ねーちゃん、時間やばいよ。」ｺｿｺｿ

A『ごめんなさい、時間の問題で次が最後の質問にさせていただきます。』

「では、最後に、明日の決勝、どちらが勝つと思いますか？」

A『明日の試合、ですか。』



《必ず俺は、王者となる》



…あんなこと、言ってたけど。



それでも私は＿＿


A『絶対に、烏野が勝ちます。』




*



A『やっと終わった…』

瞬斗「マジで緊張した…手汗半端ねえよ…」

A『そういえばさっき、私のこと《A》って呼んでたよね。』

瞬斗「なんかさ、こういう場では《姉ちゃん》って恥ずかしいじゃん？」

A『なるほど？』

瞬斗「あとは、なんていうか…一人の人間として向き合った方がいいのかなって。」

A『おお…(？)』

瞬斗「全然わかってなくね？姉ちゃん一応学年トップ10だよね？？」

A『数学全般はダメだけどね。数Iより数A。』

瞬斗「中学生は数学別れてないので。」

A『そうだった( ﾟдﾟ)でも来年は辛いぞ。私また数学増えるから。』

瞬斗「高校生になりたくねえええええ！！！」

A『時間には逆らえないよ…？』

瞬斗「うぎゃああああ！！！」



*



母「おかえり。ちょっと、今日の試合のことニュースになってるんだけど。」

瞬斗「もうなってんの！？ってか、全国ニュースじゃねーかよ！？」


《続いてのニュースです。本日、宮城県仙台市体育館で行われた春高予選準々決勝・準決勝＿＿》


《＿昨日に引き続き、女バレの試合に【伝説のスパイカー】AAさんは現れませんでした。》


〈本当に何やってるんでしょうね。迷惑かけてるのに。〉


A『え＿＿』

そんなに否定されるなら＿＿（＋お知らせ）→←取材

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す