二年 E組コバンザメ (ページ41)

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41-2 押留りぴーたー？ページ41

「はい、そこまでぇ」

後ろからフロイドに引っ張られた。

ドリンクをトレーに乗せた状態でできるのだから、かなりのバランス力である。

「子ザメちゃんは客の飯もらわなーい、お客さんは店員に餌付けしなーい。あと、子ザメちゃんはもういっこ」

「なぁに？」

「オレら以外の男に求愛しなーい」

「私コバンザメだから口開けても求愛じゃないもん。それにフロイドもジェイドもアズールもお兄ちゃんなんだから求愛しても意味無いでしょー」

「…えー、そうなの？でも人に口あーするのは駄目ね。仕事して、子ザメちゃん」

失礼いたしましたぁ、と言って仕事に戻るフロイドを見て、一年生達が呆気にとられている。

ごめんねとウィンクすれば、少し照れた様子で首を振った。

「あーあ、おみみも触らせてもらいたかったのにぃ」

「…それくらいならいいんじゃ」

「そうかなぁ。でも怒られるのやだから、また今度もふもふさせてくれる？」

「もっ、勿論です！また来ます！」

✤✤✤

「テーネのやる気が無いことでリピーターが増えていく…」

「アズール、貴方ここをキャバクラにするつもりですか」

「いえ、しかし或いは」

「やめてください」

遠くでテーネを見ながら顎に手を当てたアズールをきっぱりと止めたジェイドであった。