【HQ!!】マフィアを押し倒したら誘拐されました。

非日常18日目 ページ19

ご飯を皆と食べた後、私は黒尾さんに呼ばれていた。


はて、何かしたっけ？


そう思い返すと苦い思い出しか出てこない。

マフィアの一人を押し倒し、扉を壊そうと扉を殴り、変な質問で皆さんを困らせる。

…もう、怒られるという選択肢しか頭にないのだが。

「A、お前に遣って貰いたいことがある。」

遣って貰いたいこと？

物理的な女子力を身につけることですか？？そんなものとっくのとうに身につけていますよ。…なんて言えるはずもなく、生唾を呑み込んだ。

「はい。」

「実は…。」









※






連れてこられたのはとある一室。そこは物置らしい。


オブラートに包めば「とても人が住めるような環境ではない」という言葉に出来るが、直の感想は「クッソ汚いので近づきたくもない」である。

「俺らはマフィアとしての仕事がある。

ここの家は隠れ家の1つだから綺麗にする必要があるんだが、今はそれが出来ない状態にある。

そこでだ。


お前にここの掃除をして貰いたい。

まあ、使うかわかんねぇけどな。」


使うかわかんないんかーい。

「明日にでもここをたつ可能性も捨てきれないがこの状況を見過ごすのは流石に気が引けてな。」

だったら掃除くらいまともにやらんかーい。

「遣ってくれるよな？」

有無を言わせぬ瞳。

きっと私のことを試しているのだろう。

いいじゃないか。

その勝負(違います)、受けて立とうではないか。

夕凪A、いっきまーす！！

「遣ります。遣らせて下さい！！」


それから、私の「お掃除大作戦」が幕を開けた。

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