非日常12日目 ページ13
「でも、俺はAの兄弟に興味はないよ。」
「はへ？」
予想外な言葉に私は間抜けな声を出した。
私自身はもの凄く平凡だけれども、私の兄弟は優れているし、きっと気になると思ってた。
「俺はAの兄弟より、
Aの方に興味がある。」
「…は？」
予想外過ぎる言葉に何も返せない？
私が気になる？？
それは私がどうしてそんなに平凡すぎるのかとか可愛くなさすぎて逆に興味を持ったとか？？
「け、研磨さん…？何言ってるんですか。」
「そのままの意味。」
研磨さんはゲームをしている手を止めて、私を見た。
猫のような目に黄色の瞳。
綺麗だった。
「Aは魅力的だと思うよ。」
「お世辞は要らないよ。
…大体、この私を�牴聴Δき瓩抜霆爐砲靴疹豺隋∪い涼罎僚�の子は全員もの凄く可愛いって事になるよ。」
だから、ないないない。と首を振れば研磨さんは私にそっと手を伸ばした。
少し温かい手が私の頬に触れる。
あれ、今どんな状況？？
私は自分と関わる男女交際に全くと言って良いほど興味がない。だって、見る・聞く専門だし。
鳴かぬなら
現実捨てろ
ホトトギス
が私のモットーだし。
…だからなのだろうか。
この状況は私を照れさすのに十分らしい。
「顔、赤いよ？」
「研磨さんが私のほっぺたを触ったままだから。」
「可愛い。」
「可愛くない！」
「食べちゃいたい。」
顔がどんどん熱くなる。
何て言えば良いんだっけ！？
くそぉ…、こんな事になるくらいならいっそ口説き方でも熟知すれば良かったぁぁぁ！！！
「に…、」
「に？」
研磨さんがコテンと首をかしげる。
女子っぽくて可愛いですねとか言わないよ。言いたいけど！
「人間って美味しくないんですよ！？私みたいなゴミを食べたら、研磨さんがお腹を壊しますからね！？」
早口＋敬語で言い切る。
なんか、黒歴史とかになりそう。
私が言い終わると研磨さんは一瞬キョトンとして小さく笑った。
「そう言う意味じゃないよ。…今度教えてあげよっか？」
「全力で断る。」
この後、私が押し倒してしまった赤葦さんが私を呼びに来てくれたことによってこの話は終わった。
研磨さんは要注意？人物である。
…いや、男は皆狼だぁ！って友達が言ってたな。
あの時は笑って済ませたけれど本当だってらしい。
…え？じゃあ満月の日に狼となるの？
こっわ！！
あ、でもそれはないかも。獣臭さとかなかったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモングラス - マフィア系大好きなので見ていてとっても楽しかったです！更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2018年9月4日 22時) (
レス) id: 8ccdb2683b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 非日常６日目の「菅」の文字が「管」になってますよ！ すみません 応援してます！！ (2018年2月27日 17時) (レス) id: 6b77b5e703 (このIDを非表示/違反報告)
一口タルト(プロフ) - 審神者代理さん» コメント有難う御座います！…期待してて下さいね(｀・ω・´) (2017年8月17日 20時) (レス) id: 1bbbdff5bc (このIDを非表示/違反報告)
審神者代理 - ﾋｬｧ…阿吽来たー！！( °∀°)これは国見ちゃんがくる気配… (2017年8月17日 20時) (レス) id: d1c49bf55e (このIDを非表示/違反報告)
一口タルト(プロフ) - ぽむちゃこさん» 有難う御座います(*´ω`*)もっと好きになって貰えるように更新頑張りますね(｀・ω・´) (2017年8月12日 19時) (レス) id: 1bbbdff5bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一口タルト | 作成日時：2017年4月9日 22時
