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『コホッコホッ』
kne「Aさん、お粥作ってきたから少しでも食べよう?」
ベットの上でぐったりとしている彼女のそばに、
お粥とお皿を持って行く。
まだ熱が高いのか顔が赤い。
『…ごめんね。
配信してきて大丈夫だよ』
kne「はぁ……」
『…ごめ「謝って欲しいわけじゃないんだけど」……』
彼女は昔から人を頼る事が苦手だ。
学生の頃に体調を崩しても、学校に来て無理していた時があった。
『私がやらないと』『迷惑をかける』
そう言って倒れる事も何度もあった。
kne「Aさんは1人で抱え込むし、責任感が強い。
そうでしょう?」
『…そうだね』
kne「それで
覚えてないですか?」
覚えてます……と顔を俯かせる彼女。
別に怒ってないんだけどなぁ。
kne「つまり、僕を頼って欲しいんです。
僕のいない所でまた倒れられたりすると心配なんです」
『うん、叶くんごめんね。
今度から頼らせて貰うね』
kne「こら、今日からでしょ」
コツンと頭に手を置くとくしゃりと微笑む彼女。
あぁ、やっぱり彼女には笑顔が似合うなぁ。
そして可愛い。クソ可愛い。
元気になったら今度お出かけに誘おうっと。
だから、早く良くなってね。
×××
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作者名:初音 | 作成日時:2023年2月10日 16時