雪柱の覚悟

拾 ページ11

黒死牟side


ベベン！




琵琶の音と共に鬼の根城である無限城へ誘導された




鳴女という鬼の血鬼術だ



今ここへ連れてこられなければ自分はどうなっていただろうか、

あの柱の目には確かに雪の結晶が浮かんでいた






あの結晶が浮かんだ瞬間まるで怪我をしていないかのように刀を振りかぶってきた




無傷の状態の時よりも素早く、斬られると確信した






長い間感じなかった死を身近に感じた

今でも小さな震えと汗が止まらない






雪華の巫女を以前見たことはあるがあんなものはなかったはず……






無惨「黒死牟……童磨……どういうことだ、あんな小娘に今しがた首をとられそうになっていたな」




無惨様は青筋をピキピキとたてている



黒死牟「あの娘は……ただ者では…ありません……」





無惨「だからなんだ、お前には血をかなり分けたはずだが」




自分でもあんな小娘に首をとられそうになったのは不覚だ……






無惨「雪華の巫女……厄介な!!
次は必ずあいつを仕留めろ、わかったな」




黒死牟「御意……」





童磨「は〜い」




負けたくない、誰にも負けたくない



次は……負けない……






黒死牟side[完]

拾壱→←玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す