＃20 ページ20
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阿「A、」
「...阿部ちゃん」
次の授業の為に席を取りぼーっとしていると、隣に阿部ちゃんがやってきた。
あぁ、そっか、この科目必修だもんな...なんて思う。
距離を置くと決めたからには、何か話す訳にもいかなくて。
再び前を向いてぼーっとしていると、最近は目黒と一緒にいるんだ、なんて声が聞こえてきた。
びっくりして横を向くと、驚くほどに優しい表情
...むしろ、恐怖まで感じた。
「...うん、そうだけど」
阿「最近よく見るからさ...
楽しそうだし、充実してるみたいだね？」
「...」
何故か、その言葉に嫌味を感じる。
なんで...だろう。
阿「今の目黒の立ち位置、元はと言えば俺だったのになぁ...なんて」
「...」
阿「ねぇ、A、前向いたままでいいから聞いてほしい」
「...うん」
阿「俺、Aのことが好きだよ」
...なんとなく、そうなのかなって、思ってた。
異常なまでに、私を助けてくれる。
好きでもなかったら、あそこまでしてくれないだろう。
阿「でも、Aは...俺の事、好きじゃないでしょ？」
「...」
阿「1年くらい一緒にいるけど、俺には見向きもしなかったね」
「...ごめんね」
その通り、だ。
阿部ちゃんはモテるのに、私とずっと一緒にいたから。
彼女がいた気配なんて、ない。
多分、1回生の時からずっと、私のことを好きでいてくれたんだろう。
阿「ううん、別にそれはいいの
これからも今まで通り接してほしいし、あと、バイト帰りの...」
目「ストップ、阿部くん、そこからは俺の役目なんで」
「...え、なんで」
目「俺も理系じゃん。
で、必修科目が同じだったわけ。
来たらなんか、不穏な空気流れてるし...」
「...ごめん」
目「ああもう、謝んなくていいから、」
次の授業が、そろそろ始まる。
生徒も増えてきたし、余計目立ってきた。
阿「俺が違うところ行くから。
2人は一緒にいなよ、ね？」
目黒「...え、でも、」
阿「俺はAと結ばれない運命だった、それだけだよ」
去り際の表情は、今までに見たことがないくらいの悲壮感に覆われていた。
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ふかこじ担です - とても面白かったです！ふっかバージョンも見てみたいなァ…(˶' ᵕ ' ˶) (2022年11月18日 8時) (
レス) @page9 id: 1287dae6ae (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 裏気になります。🖤可愛かったですね。 (2021年12月22日 16時) (レス) @page39 id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
こようぃん(プロフ) - １％の可能性を１００％信じる人さん» ありがとうございます！！裏ですか…！！前向きに考えてみます…！！ (2021年5月4日 22時) (レス) id: 239b75ab1f (このIDを非表示/違反報告)
１％の可能性を１００％信じる人(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました！この作品の裏話をベッターで書いてもらえませんか？この作品大好きで…考えてみてください！ (2021年5月4日 22時) (レス) id: 1757092766 (このIDを非表示/違反報告)
こようぃん(プロフ) - 恵比寿寄りの目黒さん» まさかのなっちゃったやつですか笑 もう仕方がないとしか言いようがないですね...笑 (2021年4月26日 11時) (レス) id: 239b75ab1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2021年4月23日 21時
