学年一モテる目黒くんと、私。【黒】 (ページ10)

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＃10 ページ10

何故か、あの二人が一緒にいる姿が、頭から離れない。

なに、この気持ちは...？

なんで、頭から離れないの...？

その日はあまり眠れなかった。

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次の日、辰哉がいつも通り迎えに来て、一緒に駅まで歩く。

駅のホームには目黒くんがいて、合流して学校まで向かうスタイルになった。

さっくんも一緒になる時があるけど、大体は寝坊をしてるからその可能性はほほない。

目 "おはよう"

"おはよ"

深 "はよ"

昨日の夜も辰哉に教わったらしい目黒くんは、昨日の朝よりぎこちなさがなくなっていた。

勝手におバカだと思ってたけど...案外そうでも無いのかな

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いつものように満員電車に乗る。

これまでは辰哉が他人から守るように立っていてくれたけど、今日からは違う。

目黒くんも他人から守るように立ってくれていて、私は少しばかりお姫様気分を味わった。

学校についた途端、女子から囲まれる目黒くん。

今日は昨日より凄くて、みんな口々に質問をしているようだ。

私はそれを横目に靴を履き替えていると、辰哉が驚いた顔で目黒くんのことを見ていた。

...何かあったのかな

辰哉も女の子たちに混じって、何かを話している。

こういう時に、耳が聞こえていたら...

なんて思っても、叶わないことだ。
でも、叶わずにはいられない。

質問し終えたのか、心底驚いた顔の辰哉に私も問いかけた。

"目黒くんに何があったの？"

深 "上村結って知ってる？学校一美女って言われてる"

"うん、もちろん"

深 "結がめめに告白して、めめがそれをおっけーしたって"

"...え？"

予想外の内容に、思わず固まってしまう。

結さんが...目黒くんと、付き合った？

ということは、昨日のやつは...

...ああ、全てに納得がいった。

あの時、結さんは告白をしてて、それを私が遮っちゃったのか。

だから、あんなに怖い顔を...

すっきりしたはずなのに、何故か胸は苦しくなった。