学年一モテる目黒くんと、私。【黒】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:34 hit、合計:317,567 hit

＃7 ページ7

深 "なんか、めっちゃイケメンなやついたじゃん？覚えてない？"

"分かんない、私、あんまり小学校行けてなかったから"

小学生の時は病院通いか検査入院で、あんまり学校に行けてなかったなぁ...と思い出した。

深 "あ、そうだったな、ごめん
とにかくめっちゃかっこいいやつがいたんだよ
小学生でモテるってよっぽどだよな"

"そうなのかな...？分かんないけど"

深「今もだけど、めめって小学生の時、モテたよな？」

目「まあ...ファンクラブ的なのはあったかな」

深「やば！笑俺でも出来たことないわ」

目「俺でも、って笑自信満々だな笑」

目黒くんと辰哉が何かを話してるけど、私には分からない。
こういう時、耳が聞こえたら...と何度思ったことだろう。

でもそれは、叶わないことだ。
願っても仕方ない...か。

.

.

結果、目黒くんは最寄り駅も一緒だという事が判明した。
方向は反対だったから駅でお別れだと思ってたのに。

目［家の前まで送っていい？］

［いや、悪いよ...
ここから5分くらいあるし、辰哉がいるから大丈夫だよ？］

目［俺が送りたいの。だめ？］

だめ？って聞くのはずるいじゃん...

それに、そんなことを言われて、断れるはずがない。

［...じゃあ、お願いします］

目［やった、じゃあ、家まで案内してね］

ちょいちょい、と辰哉の肩をつつき、呼んでいることに気づかせる

"目黒くんが家の前まで送ってくれるって"

深 "まじ？俺がいるのに？"

"うん、断れなくてさ..."

深 "まあ、めめは悪いやつじゃないし、いいじゃん。甘えとけば。"

甘えても、いいのかな...

深 "Aはもっと人に頼れよ。
そうじゃないと、いつまでも苦しいままだぞ？"

"そんなの、分かってるけど..."

何も気にせず甘えれたら、どんなにいいことか。

.

家の前について、後ろを振り返る

「ありがとう」

目「どういたしまして。また、明日」

私は手を振って、玄関のドアを開けた。

.

次の日の朝。

いつも通りの時間に家を出ると、辰哉...と、何故か目黒くんまでいた。

深 "めめが、これから一緒に行きたいって"

"え...！？"

いやいや待って、どこからそういう展開になったの...