学年一モテる目黒くんと、私。【黒】 (ページ6)

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＃6 意外な接点ページ6

「...じゃあ、お願いしてもいい？」

目「もちろん」

ニコッと微笑んだかと思えば、手を差し出された。

私はそれに手を重ねて、立ち上がった。

目「帰ろっか」

私は返事をする代わりに頷いた。

.

目［家、どっちの方面？］

そう見せられた時、びっくりした。

そばにいる、と言ってもそれは学校生活だけだと思ってたから。

［大丈夫だよ、辰哉がいるし］

目［電車？］

［電車、だけど...］

目［俺も電車だから、駅までは一緒に行こう？］

［うん］

深 "めめも電車って言ってた？"

"うん、電車らしいよ
だから駅まで一緒に行こうって"

深 "そーなんか～...
俺はAと離れたくないから一緒に帰るんだと思ってたわ"

...いやいや、なんでそうなるの。

離れたくないとか、まだ出会って一日目なのに。
それに、あんなイケメンな目黒くんだよ？
私と離れたところで何もないのに。

3人で駅までの道を歩いていると、ちょいちょい、と肩をつつかれた。

つつかれた方を見ると、目黒くんがスマホを差し出していた。

目［Aちゃんってどっち方面？］

［えーと...西かな］

目［西ってどっち？］

［今歩いている方から言えば、右］

もしかしてだけど、目黒くんって、おバカなのかな...？

目［あ、右ね。じゃあ俺と同じ方面だ］

まさかの方面まで一緒らしい。

ここら辺は少し歩けば何個か駅があるから、同じ駅から帰るというのは割と珍しい。

目黒くんにスマホを返すと、次は辰哉からちょいちょいとつつかれた。

深 "ねえ、何話してんの。俺も混ぜて"

"お互いどっち方面なのかって話してた"

深 "めめはどっちだったの"

"同じだって、珍しいよね"

深 "へーじゃあ、最寄りも近いかもな"

私はスマホを取り出して、打った文字を二人に見せた。

［っていうかさ、目黒くんと辰哉が通ってた塾が同じなら、家も近いよね］

深 "たしかにな"

目「言えてる」

目黒くんは言えてる、って言ったのかな

すると、辰哉が肩を叩き、こう言った

深 "思い出したけど、めめさ、小学校同じだわ"

"え"

もしそうならなんで気づかなかったの...