afterstory＃13 ページ35
深「な、A！！」
「...うん、ありがとね...！」
目「ただただ長かったね」
「ほんとに笑
かと思えば告白の話まで言ってるし」
目「懐かしいな、高校生時代...」
「なんか老けた。みたいな言い方しないでよ笑」
目「でも俺ら、もう22だし？
高二とか5年前の話だよ」
「早いね...蓮と出会って、4年も経ったんだ」
目「色々あった、な...」
結婚式に来てるのに、何故かしみじみとした空気になる。
「もーしみじみしちゃうじゃん笑」
目「ふは笑 せっかくだし、楽しまないとな」
「ご飯も美味しいし、辰哉って意外とセンスあるんだよね」
目「やっぱふっかさんには辛辣だな笑」
「感謝してるよ？してるんだけど、なんか冷たくなっちゃうんだよね」
目「ふっかさん可哀想...」
「辰哉ごめんね」
目「それ俺じゃなくて本人に言った方がいいから笑」
今、こうして蓮の隣で笑えてるから、まあ、いっか。なんて思えてくる。
私がこんな軽く考えれるようになったのも、蓮のおかげだな...
.
.
.
目「ねえ、A」
「ん？」
目「佐久間くん、覚えてる？」
「もろちん、今でも連絡してるし」
最近はあんまり連絡してないけど、大切な友達だ。
目「その佐久間くんがさ、彼女さんにプロポーズしたんだって」
「え！？」
目「で、結婚式来てって」
「いや、あの...
さっくんって彼女いたの？」
目「それは俺も思った
高校の時一人もいなかったよな」
さっくんもかなりモテてたけど、彼女がいた感じは一切なかった。
高校生の時は付き合ってなかったはず。
「そっかぁ〜さっくんも結婚かぁ...」
そりゃそうか、とも納得する。
ここ最近、会社の同僚や先輩の結婚ラッシュがすごい。
みんな結婚して、子供を産んで、幸せな家庭を築いている。
もう付き合って5年経ったし、同棲を初めて2年目だ。
周りから結婚しないのか、と聞かれることも多くなった。
でも、私はまだしも、蓮の仕事がすこぶる忙しい。
そんな中で、結婚したいなんて、私から言い出せなかった。
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年12月6日 14時
